ちりとてちん#115

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若狭の創作落語が無事終わり、袖から帰ってくると、明るく迎える兄さんたち。
小草若も「ありがとう」と言いました。
続いて、本編「地獄八景亡者戯」が始まります。
四草から順番に高座に上がると、それぞれ、病室で師匠に言われた言葉を思い出します。
『四草、そんな気取った地獄行きたないで、俺』
その言葉を思い出してから、人が変わったようにおもろい喋り方になる四草。
ていうか、その道中の陽気なこと~っていつも締めくくりっぽく聞こえるんですが違うんですね。。。確かに何のオチにもならんもんな。
しかし、四草の「その道中の陽気なこと~~~!」はなんか怒ってるみたいでちと怖い;
(そうや、お前そういう落語ができる男や)

『小草若、自分の中にないもんやろうとしたらあかんで。お前の持ってる明るい高座、楽しみにしてはるお客さんが仰山いてはる。遠慮せんと思いっきりやったらええねん』
小草若は、自信満々に「底抜け~」を落語で復活するとお客さん大爆笑。久々に見たけど、やっぱり小草若は底抜けーだよね(;_;)

『草々、おまえの落語は心配することあらへん。どっちかというと、若狭のこっちゃな。落語と同じように、若狭も大事にしたらなあかんで』
最後まで落語バカな草々の夫婦関係を心配してくれた師匠。

『草原、おまえがいてくれてほんま助かった。おまえという一番弟子がいてへんかったら、あんなバラバラな連中、俺どうにもでけへんかった。後はおまえに任せたで。徒然亭の落語守り続けてくれ』

うわーん、、こんな悲しい時なのに、、ネタが面白そうだよ(T_T)地獄八景って一体どんな話なんだよ(T_T)
草原兄さんがずっと「ぉ、ぉ、ぉぇぇぇ…」と「ひぇっくしゅん!」ばっかりなのが気になって気になって。。。

危篤状態なのにずっと笑顔の師匠。本当に目の前で見ているようです。
その時、お母ちゃんが師匠が息してないことに気づきます。
急いで師匠の手を握りながら叫ぶお母ちゃん。
「皆も早う!ちょうど5人もおるんやでぇ、5人の弟子の代わりに!」
「へ…?」
小次郎ぽかーん。磯七さんもそんな無理があるで。。。と言ってますが、流石、小次郎、糸子さんとは一緒に貝殻に色塗った仲です。お母ちゃんのこと完全に信頼してます。即行手を握る小次郎。何だかよくわからないけど、磯七さんも菊江さんもお咲さんもみんなで師匠の手を握ります。

涙を流しながら
「大黄(王)飲んで下してしまうねん」
としょうもないオチで終わりながら袖に帰ってくる草原兄さん。奈津子さんも涙流して拍手してます。
「「「「ありがとうございました」」」」
と、草原兄さんにみんなが涙で頭を下げるところがよかったです。師匠が言ったとおり、まさに草原兄さんがまとめてくれたからこの5人が集まったんだなと。
お客さんたちも師匠の病などまったく気にせず爆笑の嵐でした。





そして、高座を終えたその時、、師匠は息を引き取りました。





一人、留守番で店に立ってる熊五郎さん(病院いけなかったのか。。)は、そこに置いたはずのお銚子がなくなってると慌ててます。どうした?悲しすぎてボケた?

一方、全高座終わって喜代美が最後の挨拶に向かおうとした時、楽屋で振り返るとそこには、病院にいるはずの師匠が;

(ほんまにあんた鈍臭いなぁ♪)

「師匠!病院に運ばれたはずじゃ!?」

(嘘やがな。吃驚さしたろう思って♪)

幻?ですよね。。。しかも酒呑んでる。。さっき熊はんとこから無くなったのって;;;
ひいーーちょっとしたオカルトですがなー!!!
しかし、何だか死んだふりでカレーうどんただ食い事件を思い出したらまた涙が。。。また嘘だったらいいのに。嘘やがなって、生き返ってきてほしいよ師匠(;_;)

(あんた早ういかな。あんた行かんと、草若弟子の会にならん♪)

「はい♪」

喜代美が笑顔で楽屋を出ようとし、気になってもう一度振り返ると、、、やっぱり師匠はいませんでした。。。(でもお銚子はそのまま;)

師匠の死を看取り、廊下で泣き崩れる人々。小次郎も座り込んで泣いてます。。
仁志に知らせないの、と菊江さんは言いますが、磯七さんは高座を気遣います。

その頃、天狗座は草原兄さんを筆頭にみんなでご挨拶をして、拍手喝采の中、5人は無事「草若・弟子の会」を終えました。よくやった。よくやったよみんな(T_T)

その頃師匠は地獄に来ていました(えぇ????)


(おーーーい!草若師匠ーーーー!)

とどっかで聞いたことある声がすると思ったら、、、




祖父ちゃんが迎えにきてました!




(その説は喜代美が弟子にしてもらいましてありがとうございます)
(いやいや、あんたが仕組まはったんでっしゃろ)
祖父ちゃん、まさかあんたが師匠を呼んだのか。。。
(やっぱり地獄に落ちてきたんですかね)
(いやいや、すぐそこに天国があります。地獄と天国、いつでも好きな時に行き来できるんですー)
(えらい融通ききますなぁ(笑))

正太郎ちゃん、、あんた何気に楽しくやってたんだな。。。

あの徒然亭草若が来るというのでみんな楽しみに待っていたようで。地獄には何と高座もあり、先に来てた志保さんも三味線用意して待ってるらしく、
(志保が!?そら嬉しいなぁー♪)
と嬉しそう。本当に、師匠には楽しすぎだよね(泣笑)
なんかいいなぁ、あんな地獄なら行ってみたいよ。っていうか、最後みんな地獄でまた会えるんだったら、本当に安心して死ねるのにね。つか天国がすぐ側にあるってとこがいいじゃないですか(爆)
最後、師匠は生えていたたんぽぽの花をくわえて、楽しそうに満面の笑顔で地獄に旅立って行きました。弟子たちの高座を夢見ながら、大好きな酒も呑んで(←しかもただ酒)まさに、



その道中の陽気なこと~~~♪



―夢ともなく現ともなく―

誰かの夢でもなく、でも決して現実ではない。
亡くなった師匠にとって、こんな世界に行っていたら楽しいだろう、師匠よかったねと、心から思えるだろうという、残された人たちの想いを表しているように思えました。

…そうやって師匠本人が本当に楽しそうな場面で逝ってしまったので、救われた感じもあるけど、亡くなったのは現実だし、帰ってきた弟子たちの悲しむ顔とか想像してしまうと、







やっぱり笑えないよ(T_T)


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