ちりとてちん#34

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急流の岩に当たって分かれた水は一瞬で合流するんじゃ、とか言っちゃだめですか。古文を読んでもさっぱり感情移入できた例が無い私です。

そんなことはいいんですが、今日、師匠のシーンで目がじわっとなってやばかったな。。。


草原さんの家にお邪魔することになった、寧ろ押しかけた草々さん、お世話になってるお礼に朝ごはんの支度をしてます。カマボコ一つ盛り付けるだけなのに何か危なっかしいな。。皿は吹っ飛ばさないでね。いただきまーす、と言うなり、
「兄さん、崇徳院に出てくる、『瀬をはやみ岩にせかるる滝川の~』の滝川っていうのは、上から下にザーッと落ちてくる滝のことですか?」
こら、兄さん朝忙しいんだから帰ってからにしなさい。
「違う違う。その滝川は急流のことや」
草原さん、いい人だな。。
「急流の水飛沫が岩に当たってパーン!と割れて、とぞ思うの五文字でうんたらかんたら…」

…すみません。。草原兄さんのイメージングについていけない。。。兎に角、半端でなく落語マニアですよね、この兄さん。歌の読み取り以上に、落語として完全に脳内世界開けちゃってるし。どっちかというと芸術家タイプってことかな。確かに20年近く真面目に勉強してたというのがわかります。
でもこの解説を古文の授業でされたら、間違いなく余計混乱します。

生き生きとしてる草原さんを見ながら、草々さんだけでなく、息子も奥さんもご飯を食べる手を止めて草原さんのほうを見ています。
「流石草原兄さんや…」
草々さん、震え上がって感動してます。大袈裟な、と思いましたが、一番大好きな師匠の落語を恐らく、聞きたいのに3年も聞けず生殺し状態だった草々さんにとって、3年ぶりにきいた、自分好みの落語解説だろうからね。3年分の思いで震え上がっちゃったんだろうな。
我に帰る草原兄さん。
「そんなんやから俺は“口だけ師匠”とか言われてバカにされてたんや」
上がり症だもんなぁ。。。

その頃、寝床では、いなくなった草々さんのことを心配してる喜代美。磯村屋さんも、そっとしといたらええと言います。
「誰が何言うても草若の側離れなかった草々が、自分から出ていったんやから、よっぽどのことやで」
酷なようやけどこれでええんや、最近の草若さん見てるとあらもう終いや、最近飲む量も増えたしなぁ、、と、熊五郎さん&咲さん。
「草々くん、どないするんやろ。このまま草若さんと縁切って、天狗芸能に頭下げるつもりやろか」
と菊江さん。
みんな、今草原さんの家にいること知らないので、あれこれ想像膨らませてます。

一方、出勤した草原兄さん。相変わらず実演販売がガチガチです。
ハンドミキサーの動きすら不器用です。そこにいかにも図々しそうなおばちゃん登場。ヤバイパターンです。
これどないして使うの?と勝手に持っていっちゃって牛乳服に飛び散って大変なことになります。
おばちゃん、、ハンドミキサーでその角度はない。泡だて器じゃないんだから。。。
兎に角、おばちゃんが勝手にやったのに、草原さんがめっちゃ怒られてしまいます。しまいには上司とかみんな出てきて、おばちゃんに頭下げさせられるはめに。。これは草原さん悪くないよ。。。

草原さんの家では、草々さんが、一人崇徳院の稽古中。それをこっそり息子の草太くんが覗いてウケてます。それに気づいた草々さん。
「面白いか?お父ちゃんはもっと上手やったんやで」
草太くん、中尾明慶くんに似てる。。(それは関係ない)

恐らく店でこっぴどく怒られて、とぼとぼ家に帰ってきた草原さん。家の中からは草々さんの落語が漏れきこえてきます。。。というより道路まで丸聞こえです。。
中では草太くんが向かいに座って楽しそうに聞いてます。
帰ってきた草原さんに気づき、
「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
兄さんのおかげで、ここが気持ちよく言えるようなりました」
「そうか…」
分かれてもいつかまた師匠や兄さんと落語やりたい、、、とぞ思うて(照)
係り結びになってません。
複雑そうな顔で笑う草原さん。

一方、喜代美、分割払いで買ったハンドミキサーで何か作ってます。
こら、混ぜてる途中で余所見をすな!
棚にしまわれたでっかい茶碗を見て寂しくなる喜代美。
あーやっぱり、、中身溢してるし、慌てて拭いた拍子にハンドミキサー落として壊してるし。。。
「あっはっはっは、機械使てもあんた失敗するのやな(笑)」
一応ご飯作ってもらってるんだからそんなあからさまにバカにしなくても。。

「師匠さん!草々さんのこと心配やないんですか!?」
ハンドミキサーぶっ壊した悲しみと、師匠にバカにされたことへの怒りの勢いで怒る喜代美。
「草々…拝啓・敬具は知ってるけど、草々は知らんなぁ」
誰がオヤジギャグを言えと。
「……もうご飯作りませんから!!!(怒)」
あ~あ、、、師匠飢え死に決定です。いや、師匠じゃなくて熊五郎さん飢え死に決定か。。。

ご飯を食べ終わった草々さんたち。食器を片付けに立った草々さんの袖を草太くんが引っ張って言います。
「おはなし!おはなし!」
君はそれしか言えんのか?
「そうか落語かー!」
と嬉しそうに草太くんを抱き上げる草々さん。今度は泣かれません(あそこまで懐いてて泣かれたらひどいよな)
リビングで落語をきかせてあげると、熊五郎さんを呼ぶ方向をずーっと見てる草太くん。可愛い子だなvv
突然、「やめてくれ」と立ち上がる草原さん。
「草々、俺は落語のことは忘れたいんや。思い出したくもない、あんなしんどいこと。三年前あんなことがなくても辞める気やった。やっと嫁さんに金の心配させんでもよくなったんや。子供に服も買ってやれるようになったんや。思い出させんといてくれ」
「兄さん、、すいませんでした。。。」
草々、素直にが大人になった気がします。
奥さんも寂しげです。
「はー君」
本名何ていうんだこの人。草原だから、「原」っていう字がついてるのかな。原君…?違うか。
「落語思い出しとうないんやなくて、落語が楽しかったいうことを思い出しとうないんやないの?」
図星っぽい顔で奥さんを振り返る草原さん。きっとそうなんだろうね。
奥さん、草原さんの本心が分かっている様子。

草原さん、実演販売からも降ろされたのか。。。修理受付コーナーに移動させられたみたいです。
草原さんの回想シーンに5年前の師匠が出てきたとき、涙が出てしまいました。
うわー普通の渡瀬恒彦だー(;;)しゃっきりしてるし、客席の空気ガタ冷えさせた草原さんに、

「そらええ(微笑)温めの風呂、自分の温もりで温めるのも、気持ちのええもんや」
草原さんの肩を扇子でぽんと叩いて微笑みながら出て行く後姿がかっこよすぎでした。。師匠の後姿と、師匠の背中に向かって深々とお辞儀をする草原さんの姿で一気に涙が(;;)

なんか、酒呑みすぎてるとか、こういう回想シーン見ちゃうと、師匠の落語、もう見られないんじゃないかっていう気がしてきて非常に悲しくなってきます。。絶対肝臓悪くなってるって。。ホントにお酒はやめてください(T_T)

回想してボーっとしてる草原さんのところに喜代美が、、

ハンドミキサー持ってる(爆)

「あ、草原さん?」
「あぁ」
「先日はお邪魔しました」
「いえいえ、どないしました?」
「これ、壊してしもて…」
「どないしたんですか?」
「落としたら、動かんようになってしもて・・・」
「あー、、これは保証きかへんかもしれませんねぇ」
「え゛!!」
「修理は有料になるいうことです」
絶望する喜代美。分割19800円が。。。
「よかったら、僕の名前で出しときましょうか?社員割引ききますから」
いい人だなおい。
「あ、そういえば、、草々さん家出てしもたんです。もし何か連絡あったらぁ。。」
「いてますよ」
「へ??」
「草々なら、うちにいてます」

草原さんの家を教えてもらい、訪ねてみました。
草太くんが出てきて、
「主人から電話がありました。和田喜代美さんやね」
「はい!あの、草々さんは。。。」
「それが、、いてへんようなってしもたの」
「えぇ!?」
また置手紙です。やっぱり手紙の締めくくりが「草々」だとすごい丁寧な感じがします(違うから)。
「昨夜うちの人が、、ちょっときついこと言うてしもたから、、絶望してしもたんかも…」
「違う…!」
即行走り出す喜代美。あっ、奥さんにお辞儀ぐらいしようよ!

その頃、草々さんが向かった先は…

「遅いぞ!どこの天狗座へ出前行ってんねん!(中国語)」

なんで中国語の字幕も関西弁なんだ。
四草さん、相変わらず文句言われてマイペースです。
しかし天狗座よく注文あるなぁ。ていうか、まさか喜代美とかが来た日からずっと天狗座行ってたわけじゃないよね?(何日経ってんだ)
そこへ草々さん、今度は四草さんのところに戻ってきていました。
「四草、俺に落語教えてくれ!おまえ師匠に崇徳院教わってたことあるやろ」
四草さんの反応は。。。
というか、喜代美は草々さんの居所がわかったのか?

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