ロボジー

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妹くんがTSUTAYAで借りてきた映画で、面白そうだから見ようっていうんで見てたんだけど、何気にキャスト見たら、和久井映見、田辺誠一、浜田岳、大石五朗、、、(敬称略)ってなんかえらい豪華じゃないか??でも話題にならなかったのかなあ。メインに最近話題の女の子、吉高さん出てるし。でも主役は五十嵐進次郎さん?うーん、知らない名前だな。。まあいいや。

とにかく題材が「爺さんをロボットの中に入れる話」(ざっくり)だというので爺さん映画大好きな私は食いついた。

あらすじを言いますと、とあるぼろい工場で社員がみんな居眠りしてるところから始まる。非常に不安すぎる工場だ。社長がきてまだできてないのか??という。どうも二足歩行ロボットを作っているらしいけど、どう見てもこの会社じゃ無理だと思う。
次に場面が変わり、鈴木さんっていう爺ちゃんが病院で検査してる。奥さんはいなくて、嫁が和久井さん、婿が田辺さん。孫が男女1人ずつ。
爺ちゃんはどうも老人会?の出し物の演劇で調子に乗って踊りながら登場して段差でこけて腰を痛めたらしい。でも検査したら大丈夫だったみたい。性格は意外に気が強そうである。

てかこの爺さんの顔誰かに似てるな。。。

私生活があんまり面白くなさそうな爺さんは、ふと求人情報チラシを手にとる。どれも年齢制限がある。または要普免。爺さんは免許を持っていないようである。
で、その中で日給がえらい高い仕事に目がいくけど、よく見たら「着ぐるみショー」って書いてあって、なんだよ。。って破り捨てちゃう。

老人会でお友達の爺さん婆さんと喋ってるんだけど、その中にモテモテな爺さんがいて、この前鈴木さんがこけた出し物で大活躍してるビデオをみんなで見てる。しかしこのモテモテ爺さんが、、、

大石五朗だ!!

うおお、、チャゲアスがお世話になったコッキーポップの大石さんがこんな爺さんに。。。。(コッキーポップ名前しか知らないけど)

主役の爺ちゃんはどうも日陰のキャラらしい。

そんなこんなで最初に出てきた工場と爺ちゃんが出会うわけだけど、その現場っていうのが、着ぐるみショーの面接。爺ちゃん嫌がってたのに結局きちゃった。
工場の人たちはどうも二足歩行ロボットができなかったので、中に人間を入れることにしたらしい。やばい発想です。社長が何も考えないで決めちゃう人だそうで、まあそういう会社で働くのも大変だよなあと。あんまり人の話きいてなさそうだったし。
で、面接が始まり、ロボットダンスが上手い人とか、いろんな人が出てくるんだけど、面接に受かったのはロボットダンスの人だったのかな?当然というか爺ちゃん不合格。

しかし、実際合格の青年が金属アレルギーだったせいでボツボツ出ちゃって仕事できなくなる。繰り上げ当選で爺ちゃんが呼び出される。このシステムがウケるんだけど、秘密がばれないように徹底して、着ぐるみ(ホントはロボット)の中の人を只管目隠しして車で連れていくの。で、ロボットなもんだから、目の部分カメラになってて中からは非常に視界が悪い(爆)
「あの小さくしか見えないんですけど。。」
っていうと
「あ、そういうもんですー」
って感じ(笑)
で、爺ちゃんがロボに入ることになったわけだけど、連れていかれたのが、ロボット博覧会みたいな結構でかいイベントで、爺ちゃん小さいカメラから外覗いてびっくり。色んな二足歩行ロボット(※人間は入ってません)が登場して特技を披露していきます。ロボ爺ちゃんの目の前に女の子っぽいロボットがいて、「暑いですねえ」とか声をかける爺ちゃん。それ人入ってない(爆)
で、踊りも踊れるすごいロボットに人が殺到して、爺ちゃんは何にもできないで、工場の約束どおり顔見せだけで帰っていこうとするんだけど、それに対して客の子供の「つまんねえー!」って言葉に火がついてしまった爺さんは、踊ってるロボットの隣に踊りながら突進していく。あまりにもリアルに踊るので(当たり前です)人がロボ爺ちゃんに殺到します。そこに、大学生くらいの女の子(吉高さん)がデジカメもって見にいくんだけど、騒ぎで柱が倒れて吉高さんが下敷きになりそうになる。それを瞬時に察知したロボ爺ちゃんがぱっと手をとって吉高さんを助け出す。ちゃっかりパンツも覗こうとする。
もちろん、みんなロボットが助けてくれたと思い、大変な話題になる。
工場に問い合わせや取材が殺到して「どんな仕組みなんですか!?」ってなるんだけど、当然爺さんが入ってますとはいえません。

吉高さんは大学のロボット研究会のメンバーでロボ大好き人間らしい。もうロボ爺ちゃんに恋しちゃってます。
いつの間にか「ニュー潮風」って名前がつけられた爺ちゃんロボです。子供たちも大好きな世間の人気者になります。ちょっと気を良くした爺ちゃん。
そんな流れでイベントに引っ張り出され、工場の秘密を知るメンバー3人だけが爺ちゃんを連れて車を走らせる。
注目されていい気になってきた爺ちゃんは、会社のおごりで飲み食いし、温泉に入り、しまいには孫にロボを見せてやろうと、勝手に自由行動してしまう。
で、どこでバレちゃうんだろうーとはらはらしながら見てるんだけど、ロボに入った爺ちゃんがタクシーのろうとしてヘッド部分をかぱって開けちゃったんで、あああ!って思ってたら隣に人がきて、ニュー潮風のコスプレした人とその他コス集団がきて、同じくヘッドをかぱって開ける。
爺ちゃんもニュー潮風のコスの人だと思われたらしく、勝手に意気投合され、その場を乗り切る。
そのまま一人になりタクシーで孫の家へ。
孫もびっくりしてるし映見ちゃんも本気にしてしまいます。
でも、何気に家の習慣を片っ端から知り尽くしてるニュー潮風です。一瞬みんななんで??と疑問を持ちますが、当然爺ちゃんが入ってるとは思い浮かばずまあいいやみたいな感じでみんなで記念撮影し、お別れします。
あ、この時サインしてあげるんだけど「携帯はまだ早い」「たまねぎ残すな」っていうサインっていうか忠告でウケた。どう見ても身内です本当に(略)

で、色々行動してる中で、工場の人たちが爺さんいい加減にしろみたいな雰囲気になるんだけど、爺さんが腰の痛みを抱えてるのを知った工場の一番嫌なやつっぽい社員の人が、強力磁石をプレゼントしてあげるのね。ほらよって感じで。それが最後まで出てきてなんか微笑ましいんだ。意外とあんたが爺ちゃんに優しかったんかという。

で、吉高さんの大アプローチで、吉高さんの大学で工学の授業的なゲスト出演することになってしまった工場の3人。多分ただのゲストだと思ってたんだろうけど、工学マニアの学生たちが相手で質問攻めにされてしまいます。
そこでとった方法が、「そのシステムはどうなってるんですか?」「君はどうやったと思う?」って返したら、マニアの学生なんでえらい詳しく答えてくれて、その技術を盗んでいく工場の人たち(爆)
参考書から何から写メしまくって、その技術を元に必死に勉強し始めて、本物のニュー潮風を作ろうとがんばります。
この切り抜け方がね、ありえないんだけどよくできてるんだわ。

なんだけど、ニュー潮風のおかげで忙しくなった工場の人たちは感じが悪くなり、追っかけてきたロボオタクの吉高さんに冷たくしてしまう。「君、この世界向いてないよ!」みたいな感じで。
ぶちきれた吉高さんは一瞬気が抜けるんだけど、うわああああんって大好きなニュー潮風の映像のアップを見たときに、髪の毛みたいなのがぴよって出てるのを発見してしまう。
もう今の状態だと吉高さん、完全にアンチ潮風です。イベントで出会ったケーブルテレビの女性社員のところに乗り込んで、あれは人が入ってる!!ってことを証明しようとけしかけます。最初はしぶってたケーブルの人だけど、実際そういう疑惑が各所からわいてるということで、面白いスクープにしようとなって、吉高さんが色々調べつくして最終的に鈴木さん(爺ちゃん)の家まで到達する。この執念すごし。
で、ほぼ爺ちゃんだと確信するんだけど、そこで車にはねられそうになったところを爺ちゃんに助けられ、その時の引っ張られた感触がロボと同じだーってちょっと変な気持ちになっちゃう。

そしてついにニュー潮風の中身についての記者会見が始まる。その日、大学の部員の男の子から、あの工場から渡してくれと頼まれたっていう書類を渡され、中身を見ると、あのロボの設計図完成体が入ってました。それ見た吉高さんがハッ!(`ロ´;)てなって急いで記者会見してる工場に走っていく。実際そこでは、ケーブル社員にけしかけられた爺ちゃんが、カセットに自分の正体を吹き込もうとがんばって練習してる(爆)
まあ爺さん自身が、こんなの詐欺じゃねえか!と怒っていたのでやる気満々です。

で、記者会見が始まり、当然ロボの中に入ったおじいちゃん、いやおじいちゃんが入ったロボも同席。ニュー潮風の中身を教えろと問い詰めるケーブル社員の田畑さんを吉高さんが必死に追い詰めるんだけど、ロボ爺ちゃんは逃げていきます。で、コンセントに躓いたロボが窓からまっさかさまに落下!!!!

ああああああ爺ちゃん!!!!!!!!!!

と思ったら下に落ちてたのはちゃんと(?)ぶち壊れたロボットの姿でした。
なんで??と思ったら、コスチューム会社の名刺が入ってた。あ、あのイベントで会ったコスプレオタクの人にもらった名刺だ。
社員は一瞬ぽかーんとなるんだけど、わあああん(TT)と嘘泣きをし、事無きを得ます。どんな。

そして誰もいなくなった部屋のロッカーから爺ちゃんロボがこそーって出てくる。よかった、爺さん死んだかと思った。瞬時に入れ替わってロボを突き落とした爺ちゃんの判断力すごすぎだろ。身体以外どこも悪くない爺ちゃんです。

そして、吉高さんとともにニュー潮風2号を完成させた工場でめでたくお披露目されるんだけど、二足歩行ロボが走ってったらすごい勢いでぶっ壊れた(爆)
苦労して完成させたリアルニュー潮風2号だったけど、結局失敗作に終わったようです。
そして、最後は社員3人+吉高さんが、鈴木さーん!ってまた助けを求めにきて、爺ちゃんがにっって笑ってエンド。
てことは爺さんはこの先ずっとロボ爺さんとして働き続けるのか。。
微笑ましいんだけどありえなくて、ありえないんだけどよくつながってて、面白い作品でした。

で、最後になんかかっこよさげな英語の歌が流れるんだけど、これ爺さんが歌ってないか??って思い、歌ってるってとこで、あ!!!ってそこで頭が気づいた。この爺さん、、、

ミッキーカーチスだ!!!

最後の最後にぴったりきました。どっかで見た顔のはずだ。。ミッキー鬼カーチスババだ。。。(松ごっつかなんかでやってたやつ)
すごいなあ。ミッキーカーチスの演技初めて見た、って思ったけど、そういえば京本さん出てた「血盟」に出てたよね??最後ゴルフ場で撃ち殺される人。そんなくらいしか見たことなかったから、やっぱまともな演技見たことなかったんだわ。
やあすごい。普通の爺さんに見えるし、しかも台詞が自然。無名なのにやたら演技上手い爺さんだなあと思ってたらあんただったのか!!
こういう映画って面白いなあ。最近話題の映画にめっきり興味がなくなってしまい、色んなところで偶然見かけたちょっとB級っぽい映画に惹かれることが多いです。やっぱり、純粋に楽しんで作ったような作品って、見てても面白いね。

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