社員価格で安なんねん。へへっ♪

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「夜の階段」がツボにはまりまくりです。
前にもブログに書いたことがありますが、昔NHK FMのラジオドラマ、まだ10分くらいの短いシリーズだった時ですが、よく寝ながら聴いていて、これにマサキが出たらたまらんだろうなぁ。。と思っていたのが、多分高校くらいの時でした。その願いが叶ったのでめっちゃ嬉しいぞ☆
兎に角パパ、いい声過ぎでたまりませんでした。クレヨンしんちゃんの時の声もかっこいいんだけど、あれの数十倍私は好みです。あ、クレヨンしんちゃんの「て、めぇ、汚ぇ、ぞ・・・;;;」も大好きなんですが(笑)
息子も妻もお父さんって呼んでるのに、自分ひとり「パパ」と呼んで頑張ってるパパ可愛すぎ。誰も呼んでくれないのにキョンキョンと自称して頑張るアーバンポリスを思い出します。
しかし、しんみりモード、おばあちゃんの骨を拾うときのパパの声の妖艶なこと。
走り回る娘に「あんまりうるさしたらあかん!よその人が吃驚する・・・」と控えめに言った声が何かと思うくらい妖艶な声でした。ママみたいな声でした(爆)
かと思えば、おばあちゃんの部屋をリフォームしながら、おばあちゃんの思い出がなくなってまう!とやるせない気持ちの子供を差し置いて「社員価格で安なんねん。へへっ♪」とか呑気に笑うパパ。でも、自分の母親がぼけてく様なんか見たくないと嘆く妻に「人間誰しもそうなるんやから、しゃぁないやないか♪」とやたら優しいパパに胸きゅん。時々小次郎の幻覚が見えてきます。京本政樹の声七変化。
遠い老人ホームに一人で自転車こいでおばあちゃんに会いに行った息子を心配して後からホームにきたパパと、おばあちゃんの会話がホント優しくてめっちゃ和む。
おばあちゃんはママと二人きりの親族で、おばあちゃんの骨はパパの親族が眠るお墓に一緒に入れると言っていた。ママは「あんな知らない人ばっかりのところにお母さん入れるなんて嫌や~~(T_T)」と泣き、パパが「知らない人っておまえ、ボクの;;;」と困惑するパパもメタカワユスなり。
ばあちゃんを追い出したのはお母さんやとか、お父さんとお母さんとでばあちゃん追い出したんやとか言って怒っていた息子の本心が、自分も忘れていきそうなのを誤魔化してパパとママのせいにしていたんだと自覚しているところは悲しかった。坊や、人が死んだときには忘れてはいけないこともあるけど、忘れなきゃいけないことだってあるんだよ、とわしは彼に言ってあげたい。存在は忘れないでいても、その瞬間のやり場のない悲しみみたいな重い感情は、適度に忘れてあげることが、自分のためであったりするんだよなと、ふと考えてみたり。
パパとママと光汰とちえりとおばあちゃんで5人家族だったのが、おばあちゃんがいなくなって4人家族になった時、その瞬間異常な喪失感に包まれた時を越えて、適度に重い感情を忘れていきながら、最後は新たに4人家族の現実を受け入れなくてはね、と思った。
夜、トイレに行かれない子供の、怖い階段の印象から、こんな深い重いテーマにつなげるとはなかなかすごい作品じゃないかと思いましたよ。

で、最後、おばあちゃんの写真やらなにやらを整理しながら思い出に浸っているお母さんのところに息子がきてああだこうだ喋っていますが、その横には、残業疲れで、ビール一杯でカックーン寝てまったパパが転がっています(笑)
寝言で「光汰!」と言ったかと思えば、「はい!」と吃驚して返事した息子にやはり寝言で「はいは一回でええんや!」と意味不明なことを言うパパ。さりげに、パパは普段小次郎タイプで威厳なさそうなのに、寝言だけ強そうなところがツボだったりします。
で最後は寝言で「おやすみー・・・zzz」言うパパが可愛すぎ。マサキもああなのかなぁとか想像してみたり(笑)
パパ、今までの声の仕事の中で一番好きです。もう何度か聴きました。しかし50分のラジオドラマってすごいぎっしりね。

…あ、ビールの聖地街道も捨てがたいな。。。

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