ちりとてちん#144

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喜代美が、工房で師匠の愛宕山のテープを聞いているところに、A子が入ってきました。
「おはよう」と言ったとき、すごく仲良さそうで、秀臣さんと正典さんも一緒に修行してた時はこんな感じだったのかなぁ?とふと思いました。
A子は喜代美に、自分が今作っている箸を見せました。キラキラ輝いているものは、あの粉々にした、光ったり光らんようになったりする石のペンダントの破片でした。
「B子はもう綺麗な模様が見えとるやな。子供の頃毎日ここに来て落語を聞いて笑うとったことが綺麗な模様になっとる」
それをきいた喜代美は、A子の言葉からヒントを得たようです。ありがとう!とA子の手を握り、即大阪に飛びかえりました。

「やっぱり、草々兄さんの言うとおり、私らで常打ち小屋作りたいです」
と、急に気が変わった喜代美に、兄さんたち戸惑ってます。
子供の頃、毎日落語を聞いて心が救われた話をして、
「それが落語家の仕事なんやと思います。悩んだり落ち込んだりしている人を元気付けたい。天狗芸能かて、笑いを与える会社です。」
早速鞍馬会長に直談判です。
草原兄さんが、常打ち小屋を作るのは、決して天狗芸能を脅かしたりする目的ではないと説明すると、鞍馬会長は、
「できるんか?草若が死ぬまでよう作らんかった常打ち小屋、できると思うてんのか?」
「師匠が叶えられへんかった夢やかったからこそ、私らが叶えなあかんのです!」
というと、鞍馬会長、
「おもろいなぁ。できるもんならやってみ」
と言い残して部屋を出て行ってしまいました。不穏な音楽が流れてますが、鞍馬会長って、常打ち小屋を作ってほしかったんじゃないですかね。会長に問い詰められてみんなが黙ってる中、草々兄さんが強気で言ったら、おもろいって言ってたし。もしかして、そこまで情熱を持って、強引にでも作ろうとして、実現してくれっていうことなんじゃないかという気がしてきました。

小浜では、お父ちゃんとA子が塗箸を作っているところへ、小次郎が入ってきました。風立てて大丈夫?
「兄ちゃん!さっきなっちゃんと喜代美の電話で聞いたんやけども、何や喜代美ら、えらいことおっぱじめるらしいで?」
「えらいこと?」
「落語の、常打ち小屋とかいうの建てんねんて」

建てると言ってもまだ願望だけです。実際常打ち小屋にかかる費用はバカにならず、弟子たちみんなしてお金を出し合っても余裕がありません。
女に貢いでくれる四草は結構貯金が貯まってます。ついでに賭けでケチってる分もあるので。いや、でもそれだったら四草、落語家やってる意味は(略)
そして、草原兄さんのほうは、奥さんの愛情たっぷりの通帳を泣きながら出してきます(笑)。小草若は、、なさそうだなぁ。。
すると後ろから木曽山くんが、ボクのも使ってください、と通帳を出してきました。木曽山くん、いいやつだなぁ。しかし草々が激怒。
「ドアホ!年季明けまでは弟子を食わすのが師匠の義務や!お前に金出させてどないすんねん!アホ!」
とか言いながら、後ろ向くと草々兄さんは微笑んでました。
「ありがとう」
と喜代美が頭を下げると、、
「…………嘘で言うただけやのに」
「「「「をををををい!!!!!!」」」」
き、木曽山くん!!あんたいいキャラしてるよー!四草が初めて「死んだらええのに」って言った時を思い出しました。なんか久々の笑撃(笑)。今日初めて、木曽山くんのことを、すごいいいキャラだなぁと思いました。
「なんちゅうやっちゃぁ!」
と小草若は本気でキレてますが、四草は、
「案外本当かもしれませんよ」
と、流石算段の師匠、お見通しっぽいです。いい事を考えてる人の心の中まで読めるようになったとは、四草も大人になったなぁ(もう40くらいですが)
「けど、どないするかなぁ…」
頭金だけでも2、3年かかると四草も言っています。みんなして頭を捻っていると、、、

「おーい!!喜代美ぃーー!!(声でか)」

小次郎だ。。。相変わらずでかい声です。奈津子さんも一緒です。小次郎・奈津子夫婦です。おめでとさん。
小次郎は渡したいものがあって飛んできたと言い、ちょっと分厚い封筒を喜代美に渡しました。
「何?これ」
「…200万や」
えええっ!!??とかうぉわっ!!とか、吃驚する声が飛び交ってます。小次郎、もしかしてその200万は。。。
「五木ひろしから帰ってきたやつ」
小次郎が宝くじ当てたやつ、ではなく?
「常打ち小屋に使うてけぇ」
小次郎。。。(;_;)電話で話きいて、常打ち小屋って何どぉ??って奈津子さんに聞いたんだろうな。
「でもこれ、二人の結婚資金じゃ…」
喜代美はそれを心配していますが、奈津子さんは、
「今更、式なんてあげへんし♪」
と言い、小次郎はちょっと照れ臭そうに、

「喜代美、ええ加減、おっちゃん漢にしてけぇよ♪」

いいセリフだなぁ。。いいあ、もう既に漢だよ小次郎!!(T_T)
それを聞いた弟子たちが小次郎に深々と頭を下げたところでボロ泣き。草々と小草若は特に深々と下げています(;_;)
小次郎と奈津子さんが、「寸志」と書かれた封筒を次々と喜代美に渡します。友春・魚屋食堂・竹谷のおっさん・秀臣さん&静さん・A子から。竹谷のおっさんはすごく分厚い封筒でしたけど、流石、小浜観光協会事務局長の竹谷さん、小浜のスター喜代美のためにたくさん出してくれたんですね!

それもすごいと思うんだけど、このお金、どうやって集めたんだろう?小次郎と奈津子さんが小浜を走り回って集めてきたのかな。顔見知りとはいっても、自分たちとは関係のない常打ち小屋を作るための資金を出してくれるみんな、いい人すぎます(;_;)

「正平はなんもでけへんけど、これ」
と秀臣さんちのお箸の切れ端(久しぶり!)で作った恐竜を持ってきました。えぇー、これは流石に常打ち小屋の足しにはならんだろ^^;と思いましたが、
「嬉しいやろ?」
という小次郎の言葉の次に、本気で嬉しそうに恐竜を眺める恐竜男草々が可愛い。食いつきすぎ(爆)
それから、小梅ちゃんからは着物をお金に換えなさいと。そして、正典さんからは、草々兄さんが昔小浜にもっていった「イカ串貯金箱」!うわーーあれがまさか役に立つときがくるなんて(T_T)
そこへ、菊江さんも飛んできて、がま口の中の小額の小銭をイカ串貯金箱に混ぜちゃいました(笑)
「それは足しにならんやろ(笑)」
と小草若がいい、何やぁ!!とキレた菊江さん、小次郎もなにやらちょっかい出してるし、面白いことになってます。
そして、熊五郎さんもきて、ギターを金に換えれば20万にはなると言いますが、
「そんなするかーアホ!」
と爆笑する小次郎ですが、、

サムライギターが一個あれば常打ち小屋一つくらい建つんでしょうか。

「ほや、忘れてた!姉さんからやけど…」
と、ごそごそ何か出してきた小次郎。あぁ!それ!

喜代美が旅立った時に、カラオケ大会で振り回してたあの大漁旗!!
お母ちゃんがふるさとを熱唱し、誰もがジャイアンリサイタルだと思ったあのカラオケ大会。。そして、あの時も小次郎がこの旗を振り回して、喜代美を小浜から見送ったんでした。正平くんもいてね。わぁ、、、あのシーンって、ちりとてちんがまだ始まる前に、NHKの番宣で何度も流れたところでした。あの時は普通にウケてたんですが、実際見てみると、喜代美の旅立ちを見送る、後々の名シーンでもあり、、そしてあそこから物語がスタートし、また最終回付近になって重要な意味を持つ場面になるとは思ってもみませんでした。。。
あの大漁旗で、喜代美の旅立ちと同じように、徒然亭も常打ち小屋を作って旅立つときが来たんだなぁ、、と思いました。

小次郎の200万(五木経由)、大漁旗、お箸の切れ端恐竜、草々のイカ串貯金、熊はんのギター、、、今まで出てきたアイテムの数々がここに集まって新たな形に役立とうとしているのは、まさに、綺麗な模様になって出てきた!という感じですよね!

しかし、ここのところの小次郎は本当におとこ、漢だよね!気のせいか、いや気のせいじゃないですね。アホな顔をしながらアホなことばっかりしてた小次郎が、、改めて重要な働きをした時、、本当の意味で男前だった。今更になって、なんて美形なんだ!!と思いましたよ。。。

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