『将軍家光の乱心・激突』を超久々に観た

この記事は約3分で読めます。

BSで『将軍家光の乱心・激突』がやってたので、つい録画して観てしまいました。

うん、京本政樹ファンとして観ると微塵も楽しくない映画なわけですが、それはさておき。
1988年公開。平成の初めに公開された作品。ということは、マサキの平成出演作第一弾ということか。
私が初めて観たのは、公開から少し経って深夜にやってたテレビ放送だったわけですが、何年だったかは忘れましたが、大晦日とか正月とかそういうおめでたい感じの特番扱いだったと思います。そういえば、里見八犬伝もそういう時期によくやってたけど、こんなおめでたくない映画をなぜ正月にやるのかと子供の頃から思っていました。しかもよりによって正月にマサキが死んでる映画をよく目にしました。私にとっては、高校教師よりも以前にこの映画を観ておいたおかげで、あまり高校教師のときにショックを受けなかったのですが、家光の乱心を観ていなければ、組紐屋の竜からの藤村先生でショックを受けたのかね?

さあ、「家光の乱心」というからには、物語上の主役でしょう!(無理やり)出番めっちゃ少ないし。でも、当時レンタルビデオ屋さんに並んでたパッケージも見かけたけど、どえらい美しいんだわ。病弱な(というより病気)家光。劇中にあんな美しい決め顔したシーンないからね?ずっと血吐いて物投げて怒ってるからね?そりゃ、子役さん(茂山逸平さん←小草若の弟)も底抜けに号泣するわ。今となってみると、高校教師にしろ、家光にしろ、マサキの悪人演技は凶器。演者さんのメンタルは可哀想だけど、そんな演技はもっと評価されていい。
それにしても、京本政樹がみんなから全力で憎まれる役多すぎて、ファンは非常に悲しい限りです。最近はそういうのやらないけどね^^;視聴者や、共演の演者すらも感情移入して嫌いになってしまうほどの演技力と考えるとすごい!と誇りに思う気持ちもあり、「なんでうちらのマサキがこんな嫌われる役なんだよ!!(怒)」と思う気持ちもあり。まあ後者のほうがだいぶ大きいですけど。役といえどもやっぱり気持ちはよくないよねえ。。。^^;

まあ、映画のあらすじは今更なのですが、狂った(癇癪持ちの)家光から始末しろと命令が出ている竹千代を緒形拳たちが命がけで守るストーリー。非常にわかりやすい!

しかもこの映画、ストーリーより何よりアクションがすごい。すごいというかやばい。流石は千葉真一アクション監督です。人間が飛び交い、馬が飛び交い(心配)、建物がボンボン燃える。昭和の終わりに撮られた映画ですが、もうこんなやばい映画は作られないかもしれないね。いや、寧ろ私個人としては、千葉真一くらいでしか日本でここまでやばい映画って観たことないのだけどね(笑)あ、あとは大昔の映画の大魔神くらい?

それで、ストーリーとかなんとかいう問題ではなく、アクションがすごいのと、大人になってから再度観てみると、主演の緒形拳がかっこいいのなんの!冒頭で屋根の上から飛び降りてくるところのかっこよさ、竹千代に向ける大人の眼差し、決死の覚悟を決めた時の表情。全てにおいて、ただひたすら緒形拳がかっこいいのだ。何これ、ただただかっこいい緒形拳の映画だった。。。と溜息が出たくらいです。

あ、そうそう。子供の頃、二宮さよ子さんと浜木綿子さんの区別がつかなかったのですけど、わかりますかね?

正直、京本政樹のファンとしては非常に切ない気分になる映画なわけですが(苦笑)、映画作品としては、非常に面白い大作映画ではないかと思います。とにかく緒形拳!あとALFEE!!

タイトルとURLをコピーしました