改めまして「柳生武芸帳」主に中ノ院ネタバレ

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やっと興奮からさめやりましたので(そんなにさめてないけど)、簡単にネタバレブログを書きまとめようかと思います。
といっても、私が書くので、只管京本政樹を褒めちぎるブログになることと思われますのでご注意ください。一応話の順は追います。しかも長いよ。何せ7時間分だからね。。。

まず、第一部、登場シーン、相当弱り果てた中ノ院さまが美しいこと。。顔真っ白。唇真っ白。菊川怜さん演じる娘の桔梗に世話され、よろよろしてるところがリアル。
ある意味京本さん似合いすぎです。いつも強い役ばっかりやってるから、こういう病弱な演技って意外と見なかったかも?
そして、武芸帳を柳生家から盗んできた、息子・神矢悠ノ丞の声に、桔梗が障子を開けようとするも、何かを警戒してさりげなくそれを止める手。病気でよろよろしてたと思いきや、その手だけが俊速。いつもの忍びな京さまを彷彿とさせられ、おっ、、と。

しかし悠ノ丞、人目を警戒してた割りに、外で思いっきり父上だの、武芸帳だの小声でも言っちゃダメだよ。

で、武芸帳を巡って、中ノ院さまがいる寺の外で色んな人たちが戦ってます。屋根の上まで(笑)
そこで私は、武芸帳よりも、、

部屋の中を見せてください!!

と何度も思ったわけです。
息子が戦ってやられているであろうときでも障子を開けない中ノ院さま。
侍女?の方が私が見てきます、と言ったときの、ちょっとした鋭い目線を見逃しませんでしたよ!で、この目線がしっかりと後の場面に出てくるところが嬉しい。
あぁぁ、、カメラまた外行っちゃったよ。。(カメラ言うな)
というところで主役の十兵衛(反町隆史さん)が手裏剣攻撃で左目を負傷してしまうという、ドラマ上一大イベントが来てしまったため、中ノ院さまのお部屋がなかなか映ってくれない!

暫くして私の願いは叶い、障子の奥が映ります。
もこみちくんこと十兵衛の弟、又十郎に悠ノ丞が殺られ、大騒ぎになったのを、知恵伊豆こと風間トオルこと松平伊豆守の家来が偵察?にきて、中ノ院さまに事情聴取します。
悠ノ丞の死体を見せられて、見覚えはあるか?と聞かれるも、
「さてとんと。。」
と白を切り通す。ここでも弱ってます。
弟の死体を見て鬱々としてる桔梗の肩に、去り際に置いた手が切ないんです。優しげです。美しいです。結構男らしい手なのに。
というわけで、第一部での京本ファン的見所は、手ですので録画した方はもう一度見てみてください。

そして、「ボクは出てませんが、話がわからなくなるので見てくださいね。。。」と京本さんの言った第二部ですが、、やぁ、、確かにここ見なかったら話がわからなくなるわ^^;

桔梗が旅に出たということで、中ノ院の娘、中ノ院中ノ院、いっぱい名前が出てきます。ファン的には、京本政樹京本政樹言われてる気分で、一々反応が過剰になります。出てないのに出ているような存在感。
しかし中ノ院さま、想像以上にでかい存在らしい。。
なんだか、最初の病弱キャラから、少しずつイメージが変わっていきます。。

第二部最後で、中ノ院さまが宗龍寺を逃げたという大ニュース(?)が!
マサキ、どこ行ったー!!

何でも、寺を警備していた知恵伊豆家臣の手練の侍集団が、、一人残らず虐殺されてたという。。寺が血塗れで大変なことになってます。。。障子やら何やらぶち壊れてます。。。
春日局への報告では、
「何者か腕の立つ者が現れて、中ノ院の逃走を手助けしたんだ」
と。。。
しかし、京本ファンならここで感づくわけです。

やりよったな!!!

と。。。
というところで第二部終わり。。。
非常に気になる展開です。中ノ院さまの行方を捜す話みたいになってきました。。

そしていよいよ最終第3部。。。
なんと初っ端から中ノ院さまです。。。
寺の障子に映る影。お???さっき寺逃げたんじゃなかったっけ??
と思ったら、、、回想シーンだ!
知恵伊豆の家来が片っ端から殺られた経緯が見られるわけですね??
ド派手な袖が刀を取りました。
障子の向こうから初めて余所行きに着替えた中ノ院さま(素敵☆)が出てきたところから、テンションが上がってきます。。
しかし相変わらずよろよろしている。。やっぱ病弱なの?

「どこへ行くか言わないと行かせるわけにはいかん」

みたいなこと言われて、中ノ院さま、

「夜風に誘われてついフラフラと。。。(公家声)。。。京へ(声変わり)」

と言い、京だと!?と警備の侍たちが警戒したとき、、

横顔が月夜に照らされます。美しすぎです。シチュエーション似合いすぎ!
横顔がこっちを向いた瞬間に、、

刀抜いたー!人斬ったー!!

めっちゃ血飛沫上がってます!

昔の角川映画か!!

30人?くらいはいたであろう警備の侍に取り囲まれる中ノ院さま。。。しかも竹槍みたいな格子がされてるという、、完全警備状態の中。。。
あの病弱そうだった中ノ院さまが、刀を抜くと人が変わってしまう。。。
うおおお、マサキが人斬って斬って斬りまくっている。。。(T_T)
竹格子すら叩き斬り、ニヤって笑ったかと思うと、、、身軽だーーーTTTTTT
ああ、あの羽衣被ってジャンプしてほしかった。牛若丸だったのに。
しかし、、やっぱこういう身軽にジャンプシーンあると、忍び役者京本政樹を次々と思い起こしますね。実際、トランポリンでいっぱい飛んできたもんね(笑)

で、あの、後ろ手に敵の刀を止める、京本流殺陣も健在!!
うわーー、、この形、大江戸捜査網でよくやってたけど、すんごい久しぶりだ(T_T)
この殺陣大好きなんです!

しかし、このシーンもラストシーンもそうなんですが、流れてるBGMが、すんごい劇的な感じで、、中ノ院さま、、暗黒騎士か!?って感じなんですよ(笑)
ホントあのキャラ変貌といい、無敵の強さといい、、暗黒騎士バラゴな公家(爆)

そして、あっはっはっはっは!と急にイカレたように笑いながら寺をいとも簡単にたった一人で脱走する中ノ院さま。。。あんた一体何者よ;;;
この辺から既に化け物フラグが立ちまくってます。かっこよすぎです。

で、京都の公家・藪左中将(篠井さん)が、春日局に話をきいて驚くところ。
「華を愛で、歌を詠むしか能のない男子(おのこ)と思っていたに、、、(まさかそんなに殺しまくるなんて;)」
って言うセリフがあって、なんてイメージ通りなんだ!!と思ったのでした。
華を愛で、歌を詠んでるところも見たかったですねぇ。

しかし、逃走した中ノ院さまが身を潜めていた場所で、、月夜に横笛を吹くシーンが!
あぁ、、、、妖艶だ。。。。。。
ホント公家っぽいです。
最後に指をスライドさせたところが美しすぎです。
ここで、あの侍女の姉ちゃんが実は山田浮月斎の手下と判明します。
手を組もうといわれ、中ノ院さま、「一介の公卿崩れの麿に何ができようぞ。ふっふっふ」←この笑い方がいいんだ。
そこへ松方のお兄ちゃん登場!!ホントいいよねこのキャラ(爆)
しかしここでお兄ちゃんと手を組んでしまったのが失敗だった。。。
お兄ちゃんと手を組まなければ、もしかしたら上手くいってたかもしれないのに。。。
(松方のお兄ちゃんと二人の撮影は楽しかったんじゃないかと勝手に想像してますが/爆)
松方のお兄ちゃんとマサキの顔が交互に映るシーンで、二人ともいい顔だ。。。となんかすごく感動したのでした。

そして、京の公家・葉室さまのところに桔梗がいるわけですが、そこに、杖をついてたった一人で歩いてきた中ノ院さまが現れるわけです。
って、、一人で歩いてきたの!?その格好で!?
で、葉室さまに「きみ時代に取り残されてるよ」とか「娘巻き込んじゃだめよ」といっぱい説教されて怒る中ノ院さま。
お別れでおじゃる!とキレたまま出ていこうとします。
しかし、、中ノ院さまにもちゃんと親の心があって、桔梗を巻き込みたくないとは思っていたよう。。おまえはここでお世話になりなさいと、、親子で抱き合って泣きます。。切ないのう。。てか美しいお父ちゃんだな(そこかよ)
この展開きたら最後は一つじゃん。。。

結納になんかすんごいものあるよー、と浮かれてる藪左中将とその他お公家さんたちがパーティ中です。
ねーねー結納品ってなんなのー?とお公家さんたちが興味津々なとき、藪左中将がお酌の手が止まっちゃって、ダバダバ流れてます。
庭を見ると、ド派手な紫の羽衣を被った京、、じゃない中ノ院さまが!!

「麿も見てみたい(ニヤ)」

と、暗黒オーラを身に纏い、入ってきます。
そして、黙って羽衣投げると、お公家さんたちをぶっ殺しまくる。ホントすんごい人斬るな!!しかも他のお公家さんたちはあんまり関係ないんじゃ;;
もう乱心の域です。
最後は謝りまくって逃げようとする藪左中将をぶった斬り、懐から落ちた武芸帳下巻を手に取ります。この時顔にかかった返り血が素敵(変態)

京の公家皆殺し事件が葉室さまのところに報告され、一緒に聞いていて青褪める桔梗。そうです。貴女のお父ちゃんです。

そして中ノ院さまは大人しく(?)武芸帳を持って浮月斎の元へ。。。
って思ったら、後で見たら浮月斎とおりんが中ノ院さまの屋敷に遊びにきたのね。酒まで用意して何なのかしらこの人たち。
しかし騙されてる、騙されてるよ中ノ院さま。。。(;;)
今は渡せん、って警戒したところまではよかったものの。。。
お酌を受け、そこでも警戒するかと思いきや、あっさり飲んじゃうし!
ああああああ!!飲んじゃだめええ!!!!
「どうした、飲まんのか?」
ってそんな悠長なこと言ってる場合じゃないよ!!
気づいたときには既に遅く、、中ノ院さま、口から血流して苦しみ出します。。

欲を言えば、「浮月斎やりおったな!!」ではなく「謀りおったな!!」がよかった。時代劇ファン的に(笑)でもそれは京本さんのせいじゃないからね(笑)

…て言いながら、口から血って似合いすぎだわぁ。。。。と思ってすみません。
しかし、流石化け物、、、身体に毒回ってるのに、刀を抜くとめっちゃ強いです。でもやっぱり弱ってるけど。。
しかし、公家の格好であれだけの立ち回りって何気にすごくない??
それでね、いつも思うんだけど、京本さんの好きなところは、強いとか美しいとかももちろんすごいんだけど、そのさりげないリアルな弱りっぷりがやたら上手いことです。毒が回ってるので若干フラフラしながらも、やっぱり斬りまくりっていうこの絶妙なバランスが。。。あぁ、、里見八犬伝思い出すわぁ。。
もう半分死んでるんだよこの人。。
背後からおりんに斬られて髪の毛がざんばらになるんだけど(大興奮)、、この時の髪の毛の振り乱し方もまた絶妙の美しさなんだわ(マニアックだな)
あんみつ姫2の髪の毛ハラリもよかったけど、やっぱより壮絶で映画チックなこっちのほうが数倍好みだ。
なんか阪妻の大捕物の映画みたいでしょ。。今の時代にここまでやったのってすごくない?やっぱできるよ、京本さんなら東映時代劇。
前からも後ろからもめった斬りにされてるのになかなか死なない。しかも逆にお兄ちゃんの手下の忍者ほぼ皆殺しにしてるんだけど(爆)
ホント、毒さえ飲まなければ最強だったのに、、と惜しまれてなりません。ま、、侍も公家も皆殺しにしてる時点で罪人決定ですが。。。
あ、最後に殺された忍者が、首をへし折られてるように見えるんですが気のせいですか?しかもさらにぐりぐり刀を刺す。この刺す抜くのタイミングも好きなんだー。
で、

「麿は、、、死なん!!」

と苦しみながらついに本格的に化け物チックなセリフを吐く中ノ院さま。
やばい、、やばいよこの役。。ある意味、家光の乱心を超える乱心っぷりです。根本はあそこまでイカレちゃいませんが(笑)
ホントになかなか死なないし。おりんが何回か斬りますが、ホント死にません。
何度も書くけど、メインの役者さんでここまで斬られ方上手い人ってなかなかいないと思うんです。どうしても主役級の人って斬られなれてないからね。そういうところも京本ファンな理由。
それをどこか微笑ましげに(え)眺めている松方のお兄ちゃん。
最後おりんに多分心臓思いっきり刺されて、それでも暫く死なない中ノ院さま、、やっぱ化け物;

「麿は、、、ま、、、麿は、、、」

と言いながら、刀を振り上げたまま崩れ落ちます。。(;;)
そして、最後まで柳生武芸帳下巻に手を触れたまま、目をかっぴらいてお亡くなりに。。。(TTTTTTTTTTT)
もちろん第一回目視聴時には普通に泣かせていただきました。
が、やっぱりこのラストシーンの見所といえば、

瞬きの無さでしょう

刺された後、瞬きを一切してなかった。。現代劇だとパチパチパチパチって高速瞬きするのにね?で、瞬きしないまま、最後死に顔も目かっぴらいたまんまなところが壮絶さを物語っています。多分、この後化けて出るよ。って感じに目かっぴらいてます。目、でかいなぁ;
ほぼワンカットで撮ってるところも、全然瞬きしてなかったよね!確かに、ご本人が言ってたけど、無呼吸殺陣なんだなと。。。
あの死に顔、個人的に「十七年目の殺人」の死に顔に並びます。いや、抜いたかな。京本ファン、マサキの死に顔好きな人多そうなんだけど(笑)
しかし、あの大立ち回りはすごかった。。。何せ公家の格好だし。。。やっぱ京本さんの殺陣って好きだなぁ!
「薄桜記(はくおうき)」やってほしくない!?ずーっと似合うと思ってたんだけど、すごく近いものを見せてもらった気がします。あの、ズタボロにめった斬りにされる最期、見たかったんだよねー。いつかホントに「薄桜記」やってほしいな。

その次に、たった一つ遺体となって庭に放置された父上を目撃してしまった桔梗が、中ノ院さまを抱き上げながら号泣するシーン。。ここも泣ける。。。
というか、マサキが人に死を泣かれているじゃないか!!
京本ファンならご存知の通り、京本さんの役の数々は、いい役も悪い役も、ほぼ人にその死を悲しまれたことがありません(爆)
それが、最後まで桔梗と親子っていう関係がすごくよかったですね。
中ノ院さまのおかげで桔梗は最後のほう巻き込まれなくて済んだわけだし。。

良く言えば平和を取り戻そうとする天皇忠義の意志の固いお公家さん。
悪く言えば時代遅れな石頭のお公家さん。

その執念が、場面を重ねるごとに増幅して、段々、最初の病弱キャラの面影が薄れていくのがすごかったなぁ。
でも、山田浮月斎とか柳生但馬守と違って、ちゃんと親子の関係の中では、人間らしい優しい心があった中ノ院さまが、、とっても素敵です。。だから最後のシーン泣けるんだよね。

しかしね、一応中ノ院さまが死んだ後もちゃんと最後まで見たんですが、浮月斎も但馬守もラスト意外とあっけなくなかった??
但 馬守はまだしも、松方のお兄ちゃん、化け物チックだったのに結構あっさり死んじゃって、何せ中ノ院さまがすんごい化け物チックな死に方だったんで、これを 更に上回るのか!?と思ってたら、意外にあっさりだったという。。もしかして、7時間だから時間足りなくなっちゃったのかなぁ。。12時間時代劇だったら きっともっとラストも壮絶にできたよね。そこがちょっと不完全燃焼だったかな?
毒さえ飲まされなければ、中ノ院さまが最強だったんじゃないか??
あまりにも最強なんで毒飲まして力封じちゃう展開が、どっかで見た事あるなーと思ってずーっと考えてたんだけど、、多分、

サムソンとデリラ

え、違う。。?ま、いいや。

でも、中ノ院さまに関してはもう言うことありません。大好きな殺陣は見られたし、大好きな死に顔も見られたし、今までにない大立ち回りが見られたし、普段誰にも悲しんでもらえないマサキのために菊川怜ちゃんが泣いてくれたし(爆)
京本政樹史上最高のキャラじゃない?中ノ院さま。
この毒々しさ、、京本政樹史上、最高に京本政樹だと思うけど、意味わかってもらえるかな。

京本さん、すんごいお年玉をありがとうございました、と感謝の意を表明します<(_ _)>
やっぱ時代劇俳優マサキ最高だーヾ(〃^∇^)ノ

あ、そうそう、私の好きな羽場裕一に裏があったことまでは予想できたのですが、徳井優が最後のスパイだったことが意外すぎました。あれは読めなかったー。

最後にもう一度言います。

マグロ漁船の人と、都バスで飛ばしてる人とは思えなかった!!!

ところで、柳生武芸帳のナレーターがエンケンで、その後で「湯けむりスナイパー」がスペシャルっていうのはテレ東さん狙ってやったんですか??

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