※全文書き起こしではありません。口調はニュアンスということでご了承ください。
先週めちゃめちゃ楽しかった石井竜也さんがパーソナリティを務めるラジオ番組に引き続き京本政樹さんゲストです。
OPトークでは、カルテットとかクインテットとかって響きにあこがれているらしい石井さんです。
「JAZZって大人な感じがしますよね。カルテットとかね。カールスモーキーみたいな。カルテット!クインテット!みたいな」
うん、よくわからん(笑)
先週のトークといい、ちょっとマイペースっぽいトークが面白いね♪石井さんは、時代劇も好きなんだそうで。必殺シリーズは中学・高校くらいの頃から夢中で見てきて、一つの文化だと仰ってましたが、まさにそうだと思いますね。必殺っていうのは他の時代劇と同ジャンルには入らない確かに、文化なんだろうなあ。ここで語ると脱線しまくるのでやめときます(笑)しかし、マサキが出てた頃って同時に石井さんも米米CLUBで活躍されてたから、Vはそんなに見てらっしゃらないかもしれないね。
石「今週もよろしくお願いします」
京「一週間経ったんですね?すみません、同じ服着てきてしまって」
石「あ、僕もそうですよ(笑)」
はい、まとめ録りですね?持ちネタになったなこれ(笑)
石「和服。最近は若いやつらも着始めてるんですよね」
京「ですね。ボクはそれを全部教えてあげたい」
石「まずその和服の選び方。花火大会の浴衣じゃなくて、ちゃんとした着物の着こなし方を教えていただけますか?」
京「あ、じゃあこれは西城秀樹さんに感動された話なんですけど。角帯って若い人も締めるじゃないですか。その角帯を締められない方が多いんですが、ボクは先生である大川橋蔵さんに習っていたことがあって、角帯を」
石「貝の口をこうやって!」
いいねえ、貝の口。ていうか時代劇見てると男性の角帯って当たり前に思えるんだけど、確かに若い人の浴衣の時ってほとんど兵児帯のイメージかな?そういえば、自分がお祭りとか花火とか行かないものだから、身近に若い男性の浴衣姿自体を見たことないかもしれないな。。。それはさておき、時代劇のあの縞々の角帯好きですねえ。素浪人って感じがします(?)
京「角帯の半分くらいの細い帯があるんですけど。まず浴衣を一枚着て。今みたいな暑い季節だと薄い紗の着物とか。ボクは男性が着ないような紫の着物も着れちゃうんですが、それをもう一枚上から羽織るんです。それで、角帯って硬いじゃないですか。それの芯を抜いて、浴衣の上から、細い帯をきゅるきゅるっと巻いて蝶々結びにして下に入れるだけで、たったの1~2分で着れちゃう着方なんです。それで、ある屋形船(萬田久子さんのパーティですね)に行った時に、ブルーの浴衣に白い紗の着物で帯結んで下駄を履いて行ったら、西城秀樹さんにかっこいいねって言っていただいたんですよ」
ちょっとこれ、世の男性やってみたほうがいいんじゃないです??
ちょうど件の屋形船パーティ、以前Speakにも写真載せられてましたし、あとは石田純一さんとシャンパンのイベント出た時も浴衣でしたけど、あのスタイルすごく謎だったんです!あれ?なんでマサキはいつも浴衣を2枚着てるんだ?そもそもこれって浴衣なのか??とめちゃめちゃ気になってたんだわ。
京本さんって、普段もシャツをオシャレに重ね着してるけど、まさかの浴衣もオシャレ重ね着してたとは。。。しかし着物のセンスホント好き。や、着物のセンスというより、京本政樹が京本政樹によく似合う着こなしを熟知してるってことかな。あんなド紫のとか、裏地が赤いのとか、普通の人着れないって!!
石「でも、昔の時代劇って、口角が下がってる感じだったのが、京本さんが出てきて変わったと思うの」
京「あ、そうですか??でもボクは大川橋蔵さんに教わったことをやってただけなんですけどね」
石「でも大川橋蔵さんも口角こう(下)でしたよ。なんかこうスタイリッシュというか、そういう感じになったのは京本さんが初めてだと思うんですよね」
すごい、それ考えたことなかったなー。石井さんの視点て面白いなあ。でも確かに昔の時代劇ってそうですよね。口角が下がってるタイプの時代劇っていうと、三船敏郎さんとか志村喬さんとかそういう方たちのイメージでしょうか。その時代のはあんまり詳しくないけどなんとなく思い浮かぶのがその方々。大河内傳次郎さんとか片岡千恵蔵さんとかもそういうタイプかな。というか、歌舞伎系の方々は下向きに書いてたんだと思うけど(笑)でも確かにマサキのタイプはそれとは全然真逆だよね。笑った時にキュッと上がる口角が印象的ではあります。でもその視点でいうと、橋蔵先生とか、市川雷蔵さんとかも、京本さんほどではないにしても、それに近いものがあったような?ただ、石井さんが京本さんの登場で大きく変わったと思われたのはなんかわかる気がする。それが、時代劇俳優共演スペシャルとかたくさんの大御所時代劇役者の皆さんが集ってる中では、明らかにマサキ一人がタイプが違ってたからね。当時、私自身が子供でしたが、「一人だけ若いなー」と当たり前というか漠然とした感想を持ってたんですよね。でも、あの20年くらい前までの当時で言うと、確かに時代劇役者の中での京本政樹は新人類だったなあと思います。確かに石井さんが仰るように「スタイリッシュ」だった。その感覚が石井さんも思われてる口角のタイプにも通じるんじゃないかなあと思うんだよね。それ言うと、歳取ってからもスタイリッシュだよなあ、マサキって。。。
あ、ふと思ったけど、石井さんが仰る口角が下がってなくてスタイリッシュ系の時代劇役者って、市川雷蔵さんとか田村正和さんとか、片岡仁左衛門(孝夫)さんとかみたいな、つまり眠狂四郎系統の人たちじゃないんだろうか。
石「だって侍にもいろんな人がいるわけですしね」
京「23、4歳のボクは当時”ニューウェイブが誕生した”みたいなことを言われてたんですけど、ニューウェイブ?ボクはただ教わったことをやってただけなんだけど、、、と思ったんですね」
石「あーそっかそっか」
京「そんな時に、赤い着物とかを選んでる自分がいたりして。必殺の時に、赤と黒で金の帯にしてたら、要するにそんな派手なのは闇の仕事人じゃないと怒られたわけですよ。でもその着物が後々組紐屋の竜の有名な衣装になるんですけどね」
石「でも得てして新しく入ってきた奴が、色々こねくり回して新しいものを作るというのはありますもんね」
京「足し算引き算をしたっていう感じだったんですよね。今、自分も紫とか着物着ますけど、当時、中条きよしさんが紫の着物だったり、当時は主役級の人は紫だったり、黒とか白だったりしたんです。そういうのを見てて、じゃあボクは赤と黒と金の着物にしてたら、5話くらいで衣装替えてこい!って言われて、そこで今度は黒のサテンの着物で」
石「(笑)」
京「金の鈴に銀の襟を出してる自分がいるんです(笑)でも、闇の仕事人が派手だろって」
石「どうすんだみたいな(爆)」
京「お前は何をやってるんだ!?って
石「覚えてるかも!」
京「パッと脚を開いた時に、八掛(はっかけ)っていうんですけど、裏に朱を見せるのをやったりね」
石「あんなの郭に言ってる遊び人とかが着るものですよね?」
京「そうそう。あとは女の人が着るような」
石「婀娜っぽいっていうね」
婀娜っぽいってワード、すごくマサキに合うな。。。
しかし、組紐屋の竜の赤黒金の着物(通称:金魚ちゃん)は、幼心にもすごく綺麗でインパクト大だったんだわ。一度見たら忘れないファッションですよあれは。あれが屋根の上に立ってるわけですよ。派手だわ確かに!!
京「最初は呆れられたんだけど、段々人気も出てきて」
石「形を作ったじゃないですか!」
京「途中で、石原興さんっていう当時カメラマンだった有名な方がいらっしゃるんですが、京ちゃんの。。。」
石「京ちゃんって呼ばれてるんですね?」
京「当時ね、周りの方からは。里見浩太朗さんからは未だに京ちゃんって呼ばれてますよ(笑)」
まさかの京ちゃんに食いつかれた(笑)
石「あの、、、俺も呼んでいいですか。。。?」
京「あ、どうぞどうぞ京ちゃん!」
石「きょう、、、ダメだ!恥ずかしい!」
京「うふふふふ!今ちょっと芝居入ってましたね?(笑)里見さんなんか浩ちゃんって呼ばれてます。ボクらはもちろん呼べないですよ?」
はい、浩ちゃんって呼んでます。マサキも呼べないのに!
石「コウちゃん?って、俺んちの下に住んでる子供がコウちゃんですよ。6歳なんですけど、ウ○コしちゃったんですよこの間」
京「あはははは!!!!!!ちょっと、今何言おうとしたか忘れました!(爆)」
ちょ!!!ウ○コでマサキの記憶消された!!石原さんがなんて言ったんだ!!!しかもそのまま曲にいっちゃいました。なんだこれwww
京「トーキョー・ブルーっていう、今のボクの年齢ならこういう曲が歌いやすいんじゃないかなあという曲を、ボクが作詞作曲しました」
石「Doubtっていうアルバムに入ってます」
京「3曲入りです」
トーキョー・ブルー好きだわあ。マサキ節だねえやっぱり。ああ、贅沢だけどマサキの新しい音楽もまた聴きたいなあ。。。
前半は京本政樹の着物講座という濃い内容でしたが、後半、全私が熱狂する内容となっております。や、マサキファンはみんな好きであろう話だよ!
石「桂米朝師匠とかご存知ですか?」
京「あ、知ってます!」
石「僕も落語すごく好きで、米朝師匠何度もお会いしたことがあって、公演にもお邪魔したんですけど、すごく着物が好きな方で、ちょうど帯を締めてるところに行ったんですけど、後ろ手に貝の口をぴゅっと者の数秒で!」
京「あー落語の方とか歌舞伎の方はやっぱりすごいですね」
石「すごいよね!あれ!米朝師匠は粋な方でしたからね。あの人出てきただけでもうオーラがすごいですね!」
京「落語、やれますか?」
石「やれますけど、もうーちょっと冗談じゃないというか」
京「ネタ、入ってます?」
寿司の話に聞こえてきた←
石「入ってます。だってずーっと聴きながら寝てますもん」
京「ボクも寿限無寿限無覚えました」
石「あ、落語お好きですか?」
京「や、興味あって。ボクはちりとてちんっていう朝のテレビ小説、あれが落語の話だったんですけど、文枝さん、当時は三枝さんですけど、仲良くてちょっと落語観に行かせてもらったりして、ボクはできなかったけど、扇子でぴぴって粋にやるのとか、ちょっとボクらの時代劇に通ずるところもあると思うんですよね」
石「だって300年くらい前のギャグをやるんですよ!?」
そう言われるとすごいな。しかしそう考えると時代劇だって300年くらい前の町並みとかを再現してるんだよなあ。
いきなり石井さんが、古典落語の「まちがい」(調べたw)をやり始めました。あ、このネタ聞いたことあるな。石井さん、ミュージシャンなのに落語もできるのか。ホント多才な人だね。オチを聞いて普通に落語のお客さんみたいに爆笑してるマサキ。
京「ボクは昔から落語家の方にお友達になっていただくことが多くてね(言い方可愛い)。時代劇と似たところがあるんですよね。例えば髷もね。例えば里見浩太朗さんの長七郎じゃないですけど、”くり”っていうのをきゅきゅきゅって富士額にやったり、”しけ”ですね。戦ってる間にパラ!って流れるとかっこいいな!ってなったり。そうやって誇張してるのが娯楽時代劇だから」
ああ、マサキから「しけ」って言葉でるとやたら嬉しいのは何故だろう(笑)そもそも私がしけを知ったの京本さんのトークでだからね。
ていうか、この令和の時代に、「髷」を語ってる人が一体何人くらいいるのだろうか。もはや時代さえ超えてきてる京本政樹、好き。
石「そういうの、見る側もね?」
京「だから、この間舞台やりましたけど、お客さん、若い方が多かったんです」
石「いいじゃないですか!そういうところで見せるべきですよ!」
京「その後で、ボクの過去の出演作を紐解いてくださる方の感想とかあって嬉しかったですね。それと仕掛けとか。”さばき”って、頭の後ろの結ってる紐をね、ぶわーーーーー!っと立ち回りしてる間にタイミングを計算してある物を持つんですけど、斬られた瞬間に、すぱーーーーん!ってさばくんですよ。そしたら髷がぱらーーーーん!と落ちるんですよ。それを若いお客さんは見たことがないから」
石「かっっっこいいよねえ!」
相変わらず擬音が多い!!(好き)ってそれはいいんだけど、さばき!!髪の毛ハラリの仕掛け話きたー!!!この間の舞台の感想の時にめっちゃ熱く語ったばかりだけど、ホント大好きだから嬉しすぎる!!生で見るとめっちゃめちゃ美しいのよー。
↑こういうことね。
京「実はリアルさばきを考えたのはボクなんですよ。自転車のチューブを利用して」 (!)
石「じ、自転車のチューブ!!??(爆)」
京「どうやったら紐が取れるんだろう?っていうのを、ボクの40年来の鬘の光ちゃん(八木光彦さん)と一緒に考えたんです」
え、マジで!?
や、元々は歌舞伎の仕掛けだし、映画とかテレビでは編集で繋ぐのをよく見るけど、マジかー!個人的には確かに生では京本さんでしか見たことなかったけど、他の舞台でも使われてる手法なのかなあと思ってた。もう、これまた京本かつらに続いて大衆演劇行きじゃん!(もう使ってるのかもしれないけど)ていうか、自転車のチューブでどうなってるの??あーすごい仕組み知りたい。。。(企業秘密かな^^;)いろんなこと考える人だなあ。。。まさにクリエイター。自転車のチューブ。。。めっちゃ気になる/笑)
マサキの生さばき(刺し身みたいだな)は芸術なんだよ。。。あんな綺麗に髪さばけるのアニメくらいだと思ってたよ。。。
石「時代劇ってあの、止まった瞬間がかっこいいですよね!刀を後ろの奴の喉元で突き刺す寸前まで行って、そっちを何も見ないでもう片方の刀で斬りかかってきた奴に刀を向けてるみたいなのがかっこいいんですよ!」
京「よーくご存知ですねえ!」
あ、二刀流の光景だ。完全に長七郎で想像してそうですね(笑)
ていうかホント石井さん、時代劇お好きなんだなあ!いいなあマサキとこんなに対等に時代劇トークしてるMCの方ってなかなかいなかったかも。寧ろ石井さんと語り合いたい(笑)
京「要は立ち回りで、パパパパパパーン(単調)ってやっても何も面白くない。パパパーン!とやって・・・スパーン!と」
石「息をうっ!と止めて、吐くみたいな間がいいんですよね。でも、それは京本さん!簡単にできないですよ!」
京「いやいや、今の方は、色々な作品を見ることができるからね、とにかくたくさん見てください」
石「見て勉強することはできるからね!」
京「ボクも未だにたくさん見てますよ。セリフにしても、『・・・何!?』っていう間が時代劇だから」
ああ京本政樹が語る時代劇大好き!子供の頃から大好きですよ。おかげで私が時代劇役者になれるんじゃないかってくらいたくさん覚えましたよ!(なれはしない)
昔から何度も書いてるけど、24時間京本政樹が時代劇を語る番組CS辺りでやってほしい(マサキが疲れ、、、ないかもしれない)
石「また、来ていただけたら、よろしくお願いします!」
京「ぜひぜひ!ありがとうございました。何かで一緒にやりたいですね(笑)」
石「やりたいですね!(笑)」
「今週も、京本政樹さんの人間性がちらほら垣間見れるお話でしたが、京本さんって、関東生まれかな?と思ってたら関西なんですね??あと、舞台裏というか、笑いながら本人は話してましたけど、きっと厳しい稽古をされてきたのだろうなと思います。そんな苦労話を笑って話せるなんて、やっぱりベテランなんだなって」
あ、さすが東京に済んでても大阪人だとばれない大阪デューク(違)
ありがとうございます、石井さん。。。ホント一々マサキの良いところをお見通しで感謝しか出てこないな><もっともっと苦労話あるけど、済んだことは何でも笑って話す方なんですよね。。。見倣わなくてはと思いながらもなかなか上手くできないんだわ。
そして今週は京本さんの貴重な着物話、そして鬘話が盛りだくさんでとても濃い内容だったわけで、やっぱり京本政樹って時代劇役者っていう肩書が似合うよなあ、専門職だよなあ!と改めて思ったし、そんなトークを引き出していただけたのも、パーソナリティの石井竜也さんが時代劇がとてもお好きで、視聴者目線としてすごく熱く盛り上げてくださったからですよね。京本さんが時代劇の話すると多くの方が「へえーそうなんですねえ!」みたいな感じなんだけど、聞き手の方がこれだけ時代劇に精通してらっしゃると、京本さんもすごく話応えのある楽しい対談になったのではないかなと想像してます。
京本政樹が時代劇の舞台裏を話す会やってほしいなあ、って
それファンミ(またやってほしいよぅ。。。)
貴重なハラリ話が聴けたところで、自転車チューブってなんぞや??と思い、唯一の生鬘さばきが見られる「ごきげん歌謡笑劇団」のDVDを引っ張り出して見たわけですが、見てもわからんかったし。ただ、かっこいいわあ、、、って言っただけで終わったわ←
石井竜也さん、元々トークが楽しい方だなというのは存じ上げていましたが、ご自分も同世代の大スターで多才な方なのに、ゲストの良いところをなんでも理解してくださって、そしてご自分の知識と照らし合わせて共感しながら盛り上げてくださって、本当に素晴らしい方だと思いました!是非また京本さんと対談してほしいです♪というか、是非お友達になって時代劇について熱く語り合ってほしい(笑)
石井さんのツアー名、60歳っていうのが嫌だから「006」ってゼロ前に持ってきちゃったっていうの面白いね(笑)