山村美紗の「代理母殺人事件」、94年の斉藤由貴さん版パート1、2と連続でCS放送なので、今回バッチリ録画。前回BSで録画した時、私が大好きな、梅干しを食べる若木先生のシーンを間違えてカットしてしまったのだ!まあHXモードだったし、いずれは録画し直そうと思ってたのだけど、また放送されて本当によかったあ^^;
当時は京本さんがめちゃめちゃドラマに出まくってた時なので、時代劇とか京本さんがストーリーに関わってないドラマはすごく適当に見てたもので、大人になった今ほぼ初見のように見ることになるドラマがすごく多いです。2時間サスペンスばかりそうなんだけど、この間の江戸川蘭子といい、マサキのいいシーンくらいしか覚えてないものがすごく多い。やっぱり、小中学生にはサスペンスって興味が遠いんですかねえ。。。テレビっ子だけど、当時はあまり2時間サスペンスが好きじゃなかったです。あ、でもその頃も昭和の土曜ワイドは好きだったなあ。単に興味の在りどころが変わっただけかもしれません。
戸田鮎子も普通のサスペンスのノリで当時は適当に見てたんだけど、昨日20年ぶりくらいに観たら結構いいドラマだったなあ。
看護婦の戸田鮎子が通勤途中に駅の階段から転げ落ちてきた中年の妊婦さん(星由里子)を助けるんだけど、その後でその人が、偶然鮎子さんの病院に訪ねてきてて、その病院で出産した若い女の人の夫の妹ってことがわかるのね。
しかしその若い女性が入院中に殺されてしまう。また別件で病院の看護婦の一人が交通事故死するのだけど、その2件が実は一人の人物で繋がってくるのだ。
ネタバレになるけど、入院中に殺された若い妊婦さんは、その義妹といっていた星由里子さんの代理母だったのね。若い妊婦さんはその夫の愛人なんだけど、そもそも税理士をしてる夫が愛人なんか作らなければ、奥さんは殺人に走らなくて済んだろうになあってイラッとくる話です。 おまけに、代理母の彼女にも恋人がいて、彼が仕事で海外に行ってる間に彼女が税理士の愛人になって代理出産をしてたっていうんで怒って彼女を殺しちゃうんだけど、ホントこの税理士と愛人のせいで周りの人の人生が狂ってしまうのが居た堪れないのよ。。。
子供ができなかった奥さんも、代理母の彼氏も可哀想なんだけど、一番可哀想なのは生まれた赤ちゃんだよね。。。結局代理母が生んだ子供は彼氏との子供だったので、奥さんは無駄に殺人を重ねてしまったし、赤ちゃんは実の母親を実の父親が殺してしまったせいで身寄りのない子供になってしまったわけだよね。。。めちゃめちゃ救われない話です。救われないサスペンス大好きです(え
当時は、マサキが病院の食堂で梅干しご飯を美味しそうに食べるのが可愛いとか、若いお母さんのおっぱいを診察とはいえ、すごい力で鷲掴みにするシーンがインパクト強すぎたりして全然まともに話を見てなかったけど、いいドラマでした。
さすが山村美紗先生です。大人になって初めて面白さがわかりました。
子供だった当時につまらんサスペンスだなあと思ってた作品もきっと今見ればいいドラマがたくさんあったんでしょう。
でも今こうして綺麗な映像で再放送を観られるのは本当にありがたいです。
しかし本当に本編に絡んでこないな若木先生(笑)
診察のシーンと、梅干食ってるシーンと、ナースステーションで煙草ふかしてるシーンと、ちょろっと古尾谷雅人さんに説明をするシーン(オイディプスの刃!)以外は、ちょいちょい名前は出てくるけど本人が出てこない。刑事さんが
「若木先生に血液鑑定してもらった結果。。。」
とか言うたびに、その場面見せて!!ってなった記憶はとても覚えてます。やっぱりこの頃忙しかったからなのかなあ?
しかしやっぱり食堂のシーンが好きです。ご飯をおぼんに乗せて爽やかに席を見回してる若木先生ですが、席めっちゃ空いてるやん! 探す間もなく座るところだらけですが、看護婦さんが赤面しながら隣の席を譲り
「いいの?サンキュー」
って言いながら隣に座り梅干しを食べます(梅干し見すぎ) おまけに、違う看護婦さん(可愛かずみさん!)は若木先生のこと好きだったのに、そんなモテモテな若木先生は誰か違う人と結婚してしまうのだ(しかもそれも台詞説明だけ/笑)
プレイボーイめ!!
そんな若木先生のプレイボーイぶりが発揮されてしまうのがパート2なわけですが、当時は、こんな爽やかマサキ先生がなんでパート2でいきなりこんな役回りになってるんだよ!と腹が立ったものですが、そう考えると最初からもうこれが伏線だったのかもしれません。わからんけど←
しかし古尾谷さんも、可愛かずみさんも、塩沢ときさんも、夏夕介さんも、亡くなってしまったなあ。。。夏夕介さんなんて、京本さんがプロデュースした瀬戸つよしさんの「女は海」発表パーティでお見かけした1年後くらいに訃報をニュースで見て驚いたっけ。。。
知ってる俳優さんがどんどんいなくなってしまうのも、自分が歳とったからだなあなんて毎度寂しい気持ちになります。
それはさておき、ちょっと前に本仮屋ユイカさん主演でリメイクされてたよね?
現代に合わせて「看護師探偵戸田鮎子」に名前が変わってたけど、作品名くらいいいのになあと思ってしまうけどそうは行かないんですかね。
旧バージョンで、入院してる、鮎子さんの彼氏のお母さんが犯人の足音を聞いた時に「あれは看護婦さんの足音じゃなかったですわねえ」っていうシーンがあるのだけど、あそこはリメイク版ではどうなってたんだろう?そういう、優しさとか柔らかさを表すような意味でも、看護婦さんっていう呼び方は別に悪いものじゃない気がするけどなあ。
まあ、最近CS放送で昔見たドラマを再度見ることが多くて、再発見することが多いので楽しい♪