ちりとてちん#102

マネージャーに迎えを呼び、師匠、そろそろお帰りのようです。
すっかり夕方になり、ヒグラシが鳴いています。
「夏の夕暮れがきた…という気がしますなぁ」
と寂しく言う師匠。

一方、草若邸では、相変わらず、草々兄さんにしつこく弟子入り志願してる例の人からなのか、喜代美が電話に出て丁重に断っています。しかし、結婚して3年も経ってるのに、未だに「奥さん」言われてでれでれしてる喜代美って一体。結婚した意味あるんですか本当に。
そこに小草若が入ってきました。
「おう、若狭、何びっくりしてんねん」
あれ、呼び方が変わってる。もう、小草若にとっての喜代美ちゃんじゃなくなったのね。女将さんにお線香をあげにきたようです。草々が弟子入りを断っているという話をきいて顔が曇っていました。
線香をあげようとすると、今度は菊江さんが入ってきました。
「やっぱり仁志や。何やねん、この子は。顔も出さんといて!」
「何で一々おばはんに顔見せなあかんのや!」
若干困惑しながら、今度は小草若に落語の悩みを打ち明けようとする喜代美。
「小草若兄さん、どうしたらウケルと思いますか?」
って、自分より持ちネタ少ない兄弟子のこの人にだけはそんな質問しちゃいかんだろ、喜代美。当然ふて腐る小草若。
「どんな兄弟子やねん!」
「こんな兄弟子ですー!なーむー!ちーん!!」
すぐ喧嘩になるおばはんと小草若。怒ってるのかギャグ言ってるのかわからんな、相変わらず。喜代美が慌てて、寝床にみんなで食べに行きましょうと言いますが、
「行けるわけないやろ。散々景気のええこと言うて、うどん一杯頼めるわけないやろ…」
と沈んでしまいました。うどん一杯でも頼めればいいじゃないか。あんたの親父さんなんか3年もツケ溜めまくってたんだぞ。
「俺、落語家になる意味あったんやろか…」
小草若、すごい思い詰めてるみたいです。。。


1980年春。菊江さんの仏壇屋にきた仁志。
「おばちゃん、俺、終業式済んだら、お父ちゃんに弟子入りしよう思うてんねん」
弟子にしてください。と言った実の息子に、師匠はそっけなく、
「間の悪いやっちゃな。何で昨日言えへんねん。そしたら一と一緒にお祝いできたやろ。二度手間やがな」
と部屋を出て行ってしまいます。師匠それは酷い。。。お父ちゃんの喜ぶ顔が見たかった仁志は当然がっかりです。可哀想。
その後、落語の稽古をしても自分ばかり不必要に厳しくされる。
仁志が饅頭こわいをやっているシーンがありましたが、別にどうしようもなく下手という感じではなかったです。むしろ、他の弟子たちには軽い感じで「はい今日はここまで」とか冗談のひとつも言ってるのに、仁志にだけは師匠が本気でダメ出ししていて、このせいで、
「あいつにしてみれば、自分は出来が悪い。そやからこないに叱られるんやと思い込んでしもたかもしれへん」
師匠もそのことを糸子さんに言いながら後悔してるようでした。


師匠と和解してから数年、小草若はあることを悩んでいました。
「お母ちゃんが死んだの、俺のせいやないやろか…」
違うよ仁志(T_T)
心配かけまくりで、落語も一個も上手くならないし、テレビに出てるところも見てもらえなかったし、、と本気で悩んでいました。


女将さんの初七日、4弟子たちが集まっていますが、師匠は出かけていていません。ていうか、普通の服着た草々初めて見たら、ホント普通だな(爆)
師匠のせいで女将さんは死んだんだと思っている小草若が、後から入ってきた師匠に向かって「何考えてんねん!」と立ち上がろうとしたとき、

ズルッ!ベタッ…とこけました。

「何や、どないしたんや」>草原兄さん
「足痺れたんですか」>四草

「底抜けに↑痺れましたがなぁ!!→(泣)」

師匠はそれを見て爆笑してます。笑いどころじゃないだろ。
「それ流行るで」
兄さんたちみんな吃驚して師匠を振り返ってます。
「流行るよなぁ」
と女将さんの遺影に向かって言いました。これが、底抜け誕生秘話。
しかし、この時師匠のことをすごく憎んでいたはずなのに、師匠に言われたネタを持ちネタにしたのは何故?やっぱり、あんな状況でも、師匠に初めて褒められたのが嬉しいという気持ちもあったんですかね。


「いや、そーこーぬーけーー!は、草々くんやったら流行らなかったと思うわ」
と菊江さん。今、想像して噴出しそうになりました(爆)でかくてうざいだろうな。
「それが仁志にぴったりの芸風やということやったんと違う?」
落語では必要以上に厳しくしてたけど、そーこーぬーけー!が仁志にぴったりだと、あの時師匠はぴんときたんですね。
師匠は師匠で、
「私の息子やということが、あいつの重荷になるような気がしてならないのです」
ということが気懸かりのようです。そんな師匠に、
「嬉しかったですやな。小草若ちゃんが師匠と同じ落語家になる言うたとき。ほうですやろ?」
とお母ちゃん。


あの時仁志に弟子入り志願され、そっけなく部屋を出てきた師匠。
しかし、師匠は女将さんがいる部屋に、いかれた様子で舞い上がりながら小走りに入っていきました。
「仁志が俺と同じ落語家になりたい言いよった!!」
息子が弟子入りしてきたことを、女将さんと抱き合って喜んでいました。あんなに感情むき出しな師匠見たことないです。
それでも小草若本人はこの様子を全く知りません。
師匠、他人のことには面倒見よくてすごく力があるけど、自分のこととなると感情表現が下手なんですね。回りくどい人ではあるけど、それが、小草若一人を苦しめ続けているんだなということが切なかったです。


そのときのことを思い出し、
「そらもう♪」
と嬉しそうに答える師匠。
「ほしたら、それでええですやん♪」
とお母ちゃんは言いました。
そろそろお帰りの時間になりました。お母ちゃんがみんなの分お土産を包みに台所に行っている間、師匠の腹に激痛が走ったようです。苦しそうに縁側に出て倒れ込む師匠。お土産を持って戻ってきたお母ちゃんがそれを目撃して吃驚しますが、
「蜩の抜け殻、落ちとりましたんや」
なんで隠してるんだよ、病院行けよ師匠ーーーー(T_T)
「蝉の命は二週間や言いますなぁ。怖い怖い…カナカナカナやのうて、コワイコワイコワイて、鳴いてるのかもしれまへんな。生きてるのが怖い、て
「生きていたい、言うことですか?」
「はいそうです…長々とお邪魔しまし

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