ちりとてちん#38

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昨日の熊さんのライブのせいで、うどんの切れ~端~が耳からぐるぐる回ってて困ります。。。
そういえばガイドブック見てたら、あの「寝床」っていうのも落語のネタなんですね。
義太夫好きの大家さんが、ひどい歌聞かせようとして、みんなが口実つけて断ると大家さんが怒って締め出しちゃうって話で、熊さんのライブのまんまなのね(笑)
しかし、熊さんそのつもりで「寝床」って店の名前にしたわけじゃないだろうけど。。
あと四草さんが働いてた「延陽伯」も。
あ、そういえば四草さんは中華料理屋でまだ働いてんのかな。住み込みで働いてたよね?
草原さんは明らかにやめてたっぽいけど。。
そうそうその「延陽伯」だけど、貧乏なおっさんのところに若い娘が嫁いでくるっていうんで、おっさんが大喜びするんだけど、その娘っていうのが京都の公家に奉公してたとかで言葉遣いがバカ丁寧でさっぱり通じんという。その娘の大きくなってからの名前が延陽伯っていうのね。
だからあそこの店員無駄に字幕だったのか(爆)



さて、寝床の熊はんフォークライブから一夜明け、鼻歌歌いながら皿を洗っている喜代美。
「今日から~俺が~お前の寝床~♪」
頭から離れなくなってる(笑)
ペチッ。
「…おはよ。。(あ、珍しい)その歌やーめ」
「耳について離れんようになってしもて。。」
「それが熊はんの歌の恐ろしいところや」
「…今日から俺が~」
「(去り際に)お前の寝床~~~♪」
歌いながら帰って行きました(笑)
「自分かて歌ってるやん(・ε・)」
そこに草原さん&四草さんが、おはようおはようと入ってきます。
「おはようございます!!!」
喜代美の声に吃驚する二人。
「草々さん、、あのこと言うてくださいvvv」
「あ?」
「ほやから落語会の会場のことです!」
「え??」
「寝床のことです!!」
「??????」
「あのお店のステージ貸りる言う話ですよ!!」
「全部言うてますよ…」
四草さんツッコミ面白い(笑)
「あ、お前昨日そのこと言うてたんか」
さっぱり聞こえてなかったんか。しかもそのことって、何か言ってんのわかってたのに後で聞かなかったのかよ;
「無理や」
前にも頼んだことがあるみたいですが、

「すまんがこれは俺が咲への愛を歌うために作ったステージや。他のもん上げるわけには…(首振)…いかんのや」

なんでスポットライト浴びてるんだ。。。
それを黙って聞いてる草々さんのチリチリ頭の後頭部だけがポツンと映ってて漫画みたいでした(笑)頭の後ろに縦線入ってそうだったし。
しかし、四草さん、
「その会場、、、ただで貸してもらいましょう…(企)」
「え!?」

早速みんなして熊五郎さんのところにお願いに行きます。
「うちの店で落語を?あかんあかん、あれは俺が咲への愛を…」
「熊五郎さんのコンサートの前座でやらしてもらえませんか(黒)」
「え?」
四草さんの黒い囁きにまんまと引っかかる熊はん。
「僕らの落語なんて、ビートルズの前座のドリフターズみたいなもんなんです。僕らのアホらしい落語の後でライブをやれば…より一層奥さんへの愛も際立ちます(黒)」
四草さん、ネタが古いよ(笑)
まぁ、若いのに落語目指すくらいだからいいのかな。。
熊はんニヤニヤしてます。
「ちょと待って、カレンダーみてくる!いつにしよいつにしよ♪」
やる気満々になっちゃいましたが。。。;
「あのそれで御代は?」
「要らん要らん!主役は俺なんやから!」

「ほやけど、熊五郎さんのライブやて聴いたら誰もきてくれへんのじゃ…」
「ビラには書きません」
「え!?」
「シークレットゲストとしておくんです。僕らは落語をやったらさっさと帰る。後はどうなろうがしったことじゃありません」
「相変わらず鬼やなお前…」
ホント鬼だ。。しかし、一回それやったらもう二度とできないんじゃ;
そういうわけで、寝床のステージをあっさり使わせてもらえることになりました。
「うおっしゃあーーー!!!」
大喜びで店を飛び出していく草々さん。みんなでついていくと、物置と貸していた部屋を漁り始めます。
「ほんまに3年間使うてなかったんですね」
ここで落語の稽古をしていたみたいです。落語のめくりから落語関係の本やらポスターみたいなのまで、落語尽くしの部屋です。さりげなく床を雑巾がけする四草さん。延陽伯でやってたのかな(やってなさそうだけど)
喜代美、珍しいものだらけの部屋を隅々眺めたおしてます。
徒然亭一門、師匠と4人の弟子のイラストっぽいのが可愛いv
小草若と草々さんがキャラ上でもいがみあってるのが面白い(笑)
「四草、座布団とってくれ」
「…チッ…(舌打ち)」
兄弟子に対しても、中華料理屋の店員と同等の態度ですか。。草々に頭叩かれてるし(笑)
「落語会は12月14日にしよう」
「赤穂浪士の討ち入りの日ですね」
「よっしゃあ!絶対首取ってやる!」
「誰のやねん。ま、気持ちはわかるけどな♪」
「もっともうちの大石内蔵之助は立ち上がる気配ありませんがね…」
みんなで隣りの部屋に目を遣ります。相変わらず酔っ払って寝てる草若師匠。
「今日から俺は~ぅ♪お前の~寝床~ぅ♪」
ちょっとメロディ間違ってる。。しかも長渕みたいな歌い方。。。足でリズムとりまくってるし(笑)よっぽど好きなんだなぁ熊五郎さんの歌。。
しかし何故おばちゃんとかおっちゃんはメロディとか歌詞を微妙に間違えるんだろう。。師匠とお母ちゃんってこういう部分も気が合いそう(笑)

3人分の座布団にそれぞれ座る弟子たち、喜代美置いてけぼり、座布団もありません。。。(その椅子みたいなの座っちゃえばいいじゃん)
「3席だと少ないなぁ」
「草々兄さんが2席やればええやないですか」
「そうだな。俺と四草は暫く落語やっとらんかったし」
「それじゃ俺、崇徳院やります!」
「え…?」
「草々、崇徳院は四草にやらしたれ」
「え、何でですか…?」
「何でもや」
「僕はやりませんよ!あんな頭の悪い、何の計算もでけへん奴らの話…」
「やりたいんやろ?やれ」
「……」
四草さん、ホントにやりたかったみたいです。ちょっと嬉しそうでした。
「えぇと出演順は。。。」
「何ですか!?これ!!」
「何やねん!さっきから!!(怒)」
めくりに驚く喜代美。
「草々!そんな邪険にしたったるな。喜代美ちゃんかてこの落語会のために走り回ってくれとるんやから」
そうだそうだ!しかもホントは落語会だけのためじゃないんだけどねぇ。
。。草々、ちょっとは感謝せぇ。
しかし、喜代美もなぁ、辻占茶屋の時にめくり普通にあったじゃん。っていうか、学園祭ライブでも使ってたじゃん。名前まで知らなくても用途くらいはわかりそうなもんだけどな。
兎に角参加したかったんですぅ、って可哀想な。
「泣くな喜代美…(ポン)」
「え、呼び捨て。。?」
肩に手を置く四草。流石、出前行って帰ってくるだけなのに女が入れ替わり立ち代り入ってくるだけのことはある。そんな状況にもまったく興味なしの草々。呑気にめくりの説明。ホント落語バカだなこいつは。
落語の出番が書かれた「めくり」を懐かしくめくっていく草原さん。

四草→小草若…

「このときも寿限無でしたね」
「話の割りに尺が短いから、長いマクラで伸ばしてた(笑)」
「長いマクラ…?」

妄想の中で、真っ赤なパジャマ(半ズボン)に真っ赤な帽子かぶって超長ーい枕で寝てる小草若(爆)。しかも何故かこの部屋。何故かめくりつき。何故か床に直寝(笑)
何故だかそんな妄想で幸せそう~な顔の喜代美。
「ちゃうちゃう!枕言うのは落語の前ふりや」
妄想に突っ込む草原兄さん(笑)
みんな見当ついてます。

「じゃ一席目、寿限無やってええですか?」
「お前が寿限無を?」
「何でまた」
「小草若のボケ、、寿限無しかでけへんくせして偉そうにしやがって!寿限無でも俺のほうが上やて思い知らしてやる!(鼻息)」
そんな、たった一つの持ちネタを潰さんでも。。。
で、順番にいって草原兄さんの出番の次をめくると、

徒然亭草若の名前

沈黙が流れます。今では隣りの部屋で酔っ払って間違った歌口ずさんで寝てるだけのおっさんの名前です。みんな一気にテンションダウン。

「…あとは集客の方法やな」
「蕎麦付にしますか」
と四草さん。
「蕎麦付の落語会ってようあるのや」
「ちょうど討ち入りの日ですしね」
「あの店、蕎麦あるのか?」
「いや、うどんしか」
うーんと唸ってるところで、あっ!と喜代美。
「今度は何や!(怒)」
「蕎麦やったら打てる。。。」
「!!??」
「、、、かも。。。?」
蕎麦と言えばお母ちゃんの出番です!早速お母ちゃんに電話。あれ?今日は和田家、誰一人いないね。弟は学校、お父ちゃんは仕事、小梅ちゃんは三味線のお稽古として、、小次郎はどこ行った小次郎は。ま、いいや。
お母ちゃんに蕎麦の打ち方教えてとききますが、ただで教えてくれるはずがありません。
「喜代美けぇ、あんたぁ、ちゃんと毛糸のパンツ~…」
だから何でそんなに毛糸のパンツばっかりフィーチャーするんですか。
「あのな(スルーを覚えてる)、今度草々さんの落語会があってぇ」
「喜代美ぃ、あんた蕎麦をなめたらあかんでぇ~」
せっかくスルーしたのに。
「一朝一夕では身につかん。それが蕎麦打ちや!」
あぁ難しいと。
「蕎麦はな、昔から五臓六腑のあかを取るといわれてるんやで。つまり身体にええ言うことや」
だからお母ちゃんはいつも、要点だけ掻い摘んで言ったらどうですかね。。
の栄養バカにしたらあかんで~。蕎麦言うたら、忍者が!」
「忍者!?」
「忍者がぁ、手裏剣とともに蕎麦を持って歩いてた言う話があるんやわぁ。あの忙しい忍者が!危険な任務を負うてる忍者がや!蕎麦の力がどんだけすごいか推して知るべしや!」
あぁ、、、忍者の話ばっかり。。。蕎麦マニアかと思ったら忍者マニアですか。。
「そんなんええから蕎麦の打ち方教えてほしいねん!」
「そんなんええからとは何や!その態度が蕎麦をなめてる言うんや!」
また画面がぐわーーって揺れました。。ドリフのオチのシーンみたいです。
あんまり聞いた意味ありませんでした。。

外に出ると、怪しい小草若。底抜けに挙動不審です。
「草原兄さんとか、四草とか、来とるんか…?」
「はい、今度この店で落語会やらしてもらえることになったんです♪」
「え、この店で!?」
やっぱり落語会のことが

結局本を見ながら自分でやることにしますが、そう簡単にはできません。
「…水を加えてこねていくと、段々大きな塊に…ならへん…ならへん!ならへん!!何でーーー!!!ヾ(*TДT*)ノ”」
かき混ぜるんじゃない!もっと全体的にこねるんじゃい!
「あんたほんまに飽きん子ぉやなぁ(爆笑)」
喜代美のドジっぷりにやたら癒されてる師匠ですが、ちょうど草々が真面目に落語の話をしにきました。
「草原兄さんと、俺と、四草の3人で落語会をやることにしました」
「そか」
「愛宕山をかけさせていただくことにしました」
沈黙する師匠。稽古をと言いかけたところで、
「愛宕山やったら、草原が何度かやってるやろ。教えてもらえばええ」
と、先に断られてしまいました。寂しそうな草々。

喜代美が買い物から帰ってくると、部屋の中から草々さんが「愛宕山」をやってる声が聞こえてきます。喜代美が大好きな愛宕山です。
「あた~ごやっまさっか~え~ええ~さっか~にじゅうごっちょめ~の茶屋のっかか~♪」
草々さんには草原兄さんが教えてあげてます。教わってる草々さんの後ろで、おっかない顔してるのにさり気に身体がノってる四草さん(笑)
喜代美が門を開けると、妙な小走りで夢遊病のように部屋の前まできてしゃがみ込み、中の音に耳を立ててる師匠の姿。。
草々さんの愛宕山を聴きながら、そうじゃない!みたいなもどかしい顔してます。ちょうどいいタイミングで草原さんが、そこはそうじゃなくて、、というと、うんうん♪と頷いてる。本当は直接指導してあげたいんじゃないの?(;_;)
喜代美の姿に気づくと師匠、またそそくさと部屋にこもってしまいます(引きこもりかあんた)
喜代美もその姿を見て、本当は師匠さん、落語やりたいんと違いますか、とみんなに言います。
「え!師匠が??」
「稽古の声に誘われるみたいにフラフラ~と出てきてぇ」
「天照大神やないんですから。。。」
四草さん、またマニアックなネタを。。。
しかしこれで確実に師匠の気持ちは動いてるのがみんなにも伝わったわけね。ホントこういう小さいところで喜代美が活躍してるのが切ないわ。。どうせこの重要な働きも、さりげな~く流されていくのよね。。
「この部屋に風通るようになってから、師匠の気も変わってきたのかもしれんな!」
んもう一刻も早く稽古の声を師匠に届けようと、みんなで愛宕山の歌を大声で歌います。喜代美も唯一覚えてる落語なので一緒に歌います。。


…ああもう、、昨日は熊さんの寝床の歌が離れなくなったと思った

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