里見浩太朗ファミリーヒストリー

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一昨日、夜にテレビを何気なく見ていたら、大好きな時代劇役者さんの一人である里見浩太朗さんが出てきたので、ヽ(´▽`)/という気持ちで見ようと思った番組です。
勝手に波乱万丈みたいな、ご本人の幼少期からのヒストリー番組だと思い込んで見たのですが、確かに「ファミリーヒストリー」という番組でしたね。里見さんのお父様とお母様の出会いからのストーリー、というかそれがメインでした。中でも、幼少期に戦死されたという里見さんのお父様のヒストリー。日中戦争で亡くなられたそうです。。。
里見さんも小さい時のことで全くお父様の記憶がなかったみたい。。。
番組で調査したんでしょうか。里見さんのお兄さんや、おばさん、お母様を介護した老人ホームの女性とか、色々な人の話を混じえながら、里見さんのご両親のことを里見さん自身に見せてあげるような番組でした。
里見さんは2・26事件の時に作られたんだよとお母様に直接言われたっていう話の背景もね、、当時軍人で、曹長でもあったお父様が、唯一帰ってきた日だからっていうね。。。その後すぐに軍人として召集されて、日中戦争にいって、そこでそのまま戦死されてしまったという。。。
曹長であったから、新聞にも大々的に取り上げられて、
「佐野曹長、敵前で見事な割腹自決!!」
的な英雄としての記事になっているのが記録に残っている。
でも、実際は、銃弾を浴びて瀕死の状態なのに立ち向かっていったところを手榴弾でやられたらしい。。。
人間に向かって手榴弾投げつけるとか、人間のやることじゃないよ、、、と思ったけど、、、敵の中国兵も日本兵も立場は同じなんだよね。。。。。。

浩ちゃんは「戦争が二人を引き裂いた」と言っていた。戦争を語る人たちの多くは、決して敵兵を責めるのではなくて、「戦争が悪い」と言う。本当にそういうことなんだろうなって。。。
戦死したことを、名誉の戦死とか、手柄を立てた英雄とかいうことに、子供の頃はすごく違和感がありました。でも、残された家族にしてみたら、、、どこをどうやっても生きて帰ってくることがないのなら、虫けらとして扱われるよりは、、せめて、手柄を立てたとか、立派な最期だった!とか言われることしかもう慰めがないんじゃないのかな、、と思えてきました。
その後、里見さんが東映ニューフェイスに合格したり、デビューしてから時代劇の主演をやったり、その後時代劇映画が衰退した時に、生き方を考える言葉をかけたり、お母様は90代で亡くなるまで、里見さんとお兄さんを一人で育てたんだなと。
特に、2・26事件の運命の子(?)里見さんのことを、大事に大事に応援して、老人ホームで短冊に書くくらい里見浩太朗という俳優を、応援し続けたっていう。お父様が亡くなった時の新聞のお母様のコメントに、息子を偉い人にするしかないっていうことが書かれていたけど、その夢が叶ったってきっと嬉しかったんじゃないでしょうか。。。

お父様が木の切り株で作った花瓶?というのかな、それが今も大事に残されています。
お父様が亡くなったのが30代、お母様は90代、ご両親が同じお墓に仲良く入られたそうだけど、、、その年齢の差を見てお兄さんが不思議だなあって仰ってたけど、本当に、、、人間の人生って色んなものに左右されるし、上手くいかないこともあるよなあ、、、と切なくなってしまいました。
お父様が亡くなる時の描写がすごく生々しくて、しばらくトラウマになったくらい。。。でも、戦争に対するトラウマは人間絶対あったほうがいいんですって。それがある人が「戦争は絶対にダメだ!」って心から思えるんだから。だから、「はだしのゲン」はグロいし不適切な表現があるから学校に置くのを禁止しろ!なんていう意見を見ると、何を言ってるんだ!!と思ってしまう。私は小学校で全巻読んで、それで心に強く戦争の悪を思いましたよ。。
日本は殺人事件なんかは増えてきたけど、今世界に比べれば比較的平和で、未だに世界中では人間を何とも思わずに殺していく人間がたくさんいる。もちろん、思わず殺している軍人さんもいるとは思いますが。。。何よりも、戦争をしようと決定してしまう上の人間がいなくならないことが全ての悪だと思っています。どうせ前線には立たないような人間が決定してるんだと思います。事件は会議室で起こってるんじゃない!じゃないですが、人間がたくさん死ぬということを、平気で決定できる神経を疑います。

まああんまり戦争そのものについて書くのも、段々番組本編の意図から外れていくのでその辺にしますが、、まるで「映像の20世紀」を見てるような、しばらく精神が再起不能になるような感じでした。これが実の親の歴史だなんて、浩ちゃん、、、どんなに辛かっただろうか。。。(涙)
でも、すごく愛されてたんですね。。。今や時代劇の大御所で、すごく優しくて評判だし、あんな穏やかな里見さんの幼い頃にそんなすごい歴史があったなんて初めて知って驚愕でした。。。

本筋ではないですが感想。番組に登場する里見さんのご親族が、悉く里見さんそっくりでした(爆)
お兄さんも、芸能人ではないから、一般的な身なりのご老人という感じですが、顔がよく似てるな!!!昔の写真を見ても、めちゃめちゃ男前です!!!
お父様もお母様も美男美女だったし、そりゃあんな天性の長七郎が生まれますよ!!!(どんな属性だよ)
しかし、お兄様もだけど、浩ちゃんも、ほぼ生まれたくらいの時から既に里見浩太朗の顔しててウケた(笑)美形の遺伝子ってすごいわあ。BUCK-TICKのあっちゃんの子供の頃の写真くらい驚愕しました。
おばさんもやっぱりどことなく里見浩太朗フェイスだし。

途中で映る長七郎のラス立ち見て大興奮するうち。俺の名前は引導代わりだ、っていうのを子供の頃ずっと「俺の名前は印籠代わりだ」って思ってました。葵の御紋もついてるし、悪い人たちもみんなびっくりしてるしなあと勝手に思い込んでました。しかし、余の顔を見忘れたかどころではありません。引導代わりだなんて、もう登場から殺るつもりしかないじゃないですか!!優しい顔をして怖いです長さん。あ、長さんというといかりや長介さんもそうですが、私の中で第一の長さんは長七郎様です。私は天下御免じゃなくて江戸日記世代です(聞いてない)

あ、里見浩太朗さんといえば、リーガルハイにも出てるし(浩ちゃんは楽しみにしてたんだけど、作風があんまり好きじゃなくてリタイアしてしまったけど。。。)正月にやる大江戸捜査網2015に内藤勘解由役で出るらしい!!もう結構なお歳だと思うけど、現代劇に出てもいい感じだし、今でもたくさん活躍されてて嬉しい♪美形俳優さんはやっぱりいくつになっても美形なままだなー♪

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