ちりとてちん#59

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真夏になって、掃除をしながら暑さにやられている喜代美です。外から聞こえてくる売り声のせいで段々心地よくて眠くなってきました。
「よしやすだれ~寝御座に~ところて~ん」
「金魚~え~金魚~~」

「…ん~~♪」(何?)

簾と御座だの、ところてんだの金魚だの一体何屋ですか。何でも屋ですかと思ってたら、

「わ~い割った割った割った!」

びっくりした; ̄ロ ̄)!!喜代美も吃驚して目覚めちゃいました。

「このかちわり屋と金魚屋がてれこやったら具合が悪い~~(略)」

「…草原兄さんやったんですか…」

あんたかい。相変わらずいい声だよね。

最初テレコ?(テープレコーダー)寺子屋?と悩んで何回も聞き直してしまいました。しかも聞こえても何のことだかさっぱりわかりません。肝臓いわしといい、知らん言葉がたくさんあるのう。「てれこ」というのは「逆」ということらしいです。確かに、
「かちわり~割った~割った~~♪」
じゃ氷解けちゃいそうだし、
「わ~い金魚買った買った~~!!!!」
とか言われたらうっさくて腹立ちますね。それはまあ置いといて。

今回のも落語ネタだろうと思って検索してみたんですけど、なかなか出てこなかったぁ…やっと見つけたところ、落語のストーリーっていうより、中の人(っていうのか?)の語り部分らしいので素人の私にはどの話に入ってるのかよくわかりません。
ところてんとか金魚売りの、眠~くなる売り声の中に、突然デカイかちわり屋の叫び声が入って吃驚するなぁって感じみたいです。喜代美も吃驚してたし、うちも吃驚したし。
しかしこのネタ一発でわかった人って相当な落語マニアなんでしょうねぇ。。。こういうのまでわかったら面白そうだなぁ。


さて一方、百日参りを相変わらず続けてるお母ちゃん。
雨の日も風の日も真夏の暑さの中でも喜代美が立派な落語家になれるようにお願いしてます。そういえばもうすぐ100日くらい経ちそうな。
普通なら、あんまり根詰めてお願いしてたらお母ちゃん身体壊しちゃうよ!っていうのがありそうですが、何せ明通寺の長階段昇るのやだって労力ケチったくらいだからまあそういう心配はなさそうですね。でも、娘のために、ホントいいお母ちゃんです。

掃除しながら稽古してる喜代美の目には、二人揃って部屋を出てくる草々と清海の姿が。なになに?そんな頻繁に会ってるわけ??
「どっか行くの?」
「落語会。怪談話の回があるんやって」

へぇへぇ、お二人揃って落語デートですかぁ(前髪いじくり)

「B子も行く?草々さん、ええでしょ?」
いい加減B子って呼び方がうざくなってきました。でも、いくらA子でも、喜代美が草々さんのこと好きなの知っててわざと誘ったりしないよね?昼メロじゃないんだからね。いや、違うと思いたい。もしかしたら「落語なんか興味ないでしょ!?」といわれたことにショックを受けて、落語をよく知って喜代美に見放されたくないとか思ってたり、、、しないか。。。期待しないことにします。
一方、B子がきたらやだなとあからさまに顔に出てるけど、断れない草々。今はA子よりおまえがむかつくんじゃ!!
「そ、そうやな。おまえも色んな落語の勉強したほうがええ…」
貴様とうとう落語をデートのダシに使いやがったな。
「せっかくやけど、仕事あるさけぇ、また誘って♪」
内弟子期間中につき、恋愛禁止令を守り明るく振舞う喜代美が可哀想。
「いってらっしゃい!楽しんできてね~♪」
と明るく手を振ってはみますが、天狗座の怪談落語で、「きゃあ!」と草々に抱きつくA子と「大丈夫や」とかっこつけてる草々…とベタな妄想をします。いや、けど映画じゃないんだから。後ろのカップルらしき二人も怖がってます。あんなおっかない落語は嫌です。
そこへ四草さんの黒い囁き。

「どないすんねん、草々兄さんとられてしまうぞ?」

完全に心を見透かされて慌てる喜代美に、黒四草が話を勝手に進めてます。
「俺がどないかしたろか?
けど草々兄さん、手握る程度じゃすまへんやろな

このエロ中華料理屋が!

そのとき外からアイスキャンディー売りです。今度は草原兄さんじゃなくて本物みたいです(笑)でも、、さっきの草原兄さんのほうがリアルだった気がするんですが。
「次の寝床寄席に出ることや」

と、アイスキャンディーをなめながら涼しい顔してる四草。

おごらせたのかよ!アイスキャンディーくらい自分で買えよ!しかも喜代美の分まで巻き上げてるんだけど、どんだけアイスキャンディー大好きだよ!可愛いな!(え?)
「ええから客から笑いとってみ。落語バカの兄さんやよって、絶対お前のこと見直す…」
完全に適当なこと言ってます、この男。が、喜代美はその気になって次の落語会に出てみようと決心しました。可哀想に、純粋な女の子の心をアイスキャンディーのためにもてあそぶなよ四草(笑)

「次の落語会、出てもええですか!?(鼻息)」
「まあ…出たかったら出てええけど?」
と、師匠に適当な許可をもらいました。

「ざるうどん奢ってください(小声)」>四草
「わかってるわ!次の落語会は絶対出ぇへんと思うたのに…」>草原兄さん
あんたも。。。
しかし四草の算段はホント、食べ物のためばっかりだな。。もしかして四草は、食べるためだけに平兵衛さんに憧れたのか?まともな洋服着てるイメージもないし、とにかく食べるためだけに算段を覚えたんですかね。まぁ、あの冷たい顔でお金巻き上げられるより健全でいいですけど。あとね、草原兄さんはいい加減、四草の算段にはまってることに気づいたらどうなんですかね。きつねうどんの次はざるうどん奢らされてるし。仲良すぎでしょ。そういえば今日は小草若はテレビの収録かな。

それなのに、

そこに入ってきた草々は、8月5日の寝床落語会は欠席させてもらえないかとか言い出しやがりました。
「ちょうど8月5日は天狗座で尊徳師匠が景清かきはるんです」
それだけじゃないだろ。当然、落語のためというなら師匠も許可です。
せっかく草々兄さんに聞いてもらおうと思って一生懸命やる気になったのに、、ショック受けた喜代美が直接草々に、もしかしてA子と?と控え目に訊ねると、
「何や!悪いんか!俺はちゃんと師匠から許可もろうたからな!」
って誰も何も言ってないのになんだか一人で勝手に後ろめたそうに怒ってます。
これは完全に恋ですね。

そうやってデレデレしながら淀川にはまっ

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