「女マネージャー走る」を久々に見たら素晴らしすぎた

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今、ビデオテープをBDにダビングしまくってます。大量のビデオテープがどんどん薄っぺらなディスクに収まっていって驚愕です。

ビデオテープもいずれダメになっちゃうだろうしねーと言いながら、余裕で20年くらい前のを再生できてるのだけど、、ビデオテープって実はすごい安心のメディアなんだろうか。。。テープ切れさえしなければ確かにずっと見られるもんなあ。。。でも、カビ生えたりとかしそうだし、すり減ったりもしそうだし、保険というか、やっぱりディスクに保存したほうがいいよな。

で、ダビングしながら、「女マネージャー走る」を数年ぶりに見た!

以前もきっと何度も書いたことがあると思いますが、これあり得ない京本政樹が見られて、私の中のマサキランキング上位に入る素晴らしくやばい役なのです。

うちのブログより遥かに昔の作品なので、ここらでちょっと落ち着いて感想を書き出してみようか。

 

大竹しのぶが主演の女マネージャーで、マサキは準主役の売れっ子芸人(ここが既にツッコミどころだろう)。

当時は子供だったのであまり設定とか考えたことなかったのだけど、当時一緒に見ていた母親がマサキの役を見て「これ明石家さんまがモデルだね」って言ったのを思い出します。確かに大竹しのぶだし、そうだな。。。さんまさんはあんな気障なファッションしてないけど。マサキのファッションがなんか芸人というより快傑ズバットみたいだなというのは最近になって思ったことです。そういう気障なファッションなんだけど、基本お調子者で女好きで気が弱い売れっ子芸人の役です。あ、途中で出て来る橋なんとか先生っていう脚本家のおばさんも多分、橋田壽賀子だよなあ。

マサキ(トール)の登場シーンが初っ端からお相撲さんの着ぐるみです。しかもごんぶと眉毛をつけてるので誰だかわかりません。わかるけど。

まあ、その後で出てくるバカ殿メイクよりはわかるけどね。あのバカ殿メイクも、今となってはマサキが自分で描いたんだろうなという気がしてなりません。多分、いやきっとそうでしょう。

 

あらすじを簡単に言うと、大竹しのぶがマネージメントする売れない役者の一人が、大物時代劇俳優に殺陣をみっちり仕込まれてるうちに、刀が真剣に挿げ替えられてるのに気づかず大物俳優を本当に斬り殺してしまって警察に捕まってしまうのだ。でも、彼が間違って斬った背中の傷は実は浅くて、彼じゃない何者かに心臓一突きにされたのが致命傷になって大先生は死んだのだ。売れない役者=大竹しのぶ演じる「宴」の劇団の仲間の濡れ衣を晴らすために、真犯人を見つけるのが本題です。

しかしこれ売れない彼にとっては可哀想な話で、止めを刺したのは濡れ衣だけど、実際に真剣で斬っちゃったのは事実だし。ただでさえ、大先生にイヤミ言われたりしてしごかれていたので、動機はあるとか警察に疑われてしまうし。

宴(大竹しのぶ)は、トール(マサキ)と昔恋人で同棲してて、その回想シーンのマサキがめっちゃ可愛いんだ。でも口調はトールさんそのままなので、見た目素朴なのにべらんめえ口調なんだよ(笑)

お相撲さんで登場し、快傑ズバットみたいなファッションが素で、髪型も前髪上げのちょっとかっこいいアレンジなんでたまらなく顔は素敵なのだけど、そうかと思うと次のシーンではバカ殿メイクでマジで喋ってるし。あ、そういえばこのバカ殿メイク、先生はワガママのブサイク女子高生と似たメイクじゃん!

それはさておき、自分が手出した若い女優の子の部屋を訪ねたら彼女が殺されてるのを目撃した時のマサキのリアクションが、完全に、毛虫を見たサザエさんと同じでした。「ア”ァ”~~~~~~~ッ!!」って。

そんな気弱でほとんどいいところのないトールさんがとっても可愛いんだ。しかも殺された彼女の手帳に自分の名前が載ってるからって、勝手に持ってきちゃうし。証拠隠蔽かい(爆)

そして、トールさんはすぐにパーン!って思いっきり頭をはたくんだけど、大竹しのぶもマサキの頭を、バカ殿ヅラ越しにパーン!って思いっきりはたいててウケるのよ。結構人をはたいてるところはあるかもだけど、なかなかマサキが頭はたかれてるの見ないからね。ダウンタウンでさえはたかないのに(笑)

で、女優復帰して大役についた、大物時代劇俳優の妻(大物女優)が真犯人なんだけど、その大物女優が根岸季衣で、これまた私が好きな女優さんなんで最高です。女優を引退して十数年主婦をやってた奥ゆかしい奥さんなのに、実は自分を女優復帰させてくれない夫をめっちゃ恨んでてそんで殺しちゃうっていう。おまけに自分の役を欲しがった若手女優まで殺しちゃうっていう。めっちゃ怖いです。最後に逮捕されるときまで大物女優のオーラでパトカーに乗り込んでいくのがめっちゃかっこいいんだわ。

それと、女優を目指していた劇団時代の大竹しのぶの回想シーンが、本業キターって感じに大竹しのぶの舞台演技(笑)

マサキも含め、俳優さんたちのいいところを最大限に引き出した素晴らしいサスペンスなのですよこれ。しかしそんな中で、マサキが時代劇に一切関係ない役っていうところがまたいいんだ。当時見ていて、時代劇だからマサキも立ち回りとか実はできる役だったりしないかなあなんてちょっと期待したけどね(笑)

ある意味、根岸季衣の役みたいな役マサキぴったりだろうね。あ、春日局の役じゃなくていいけど。

あと、殺人容疑をかけられる売れない役者が大高洋夫さんで、いつも、どうしてこの役者さん覚えたんだろう??と思ってたらこれだったのかと!!結構、マサキが出てるドラマにちょい役で出てた人が、今大きな役をやってたりするから昔をさかのぼって見ると面白いよね♪そうそう、大竹しのぶの妹役で、まだパツンパツンの松嶋菜々子さんも出ていました。

あー懐かしかった。このドラマのマサキはまさに「芸達者」と呼ぶに相応しいキャラなんだよー。小次郎とかにも通じるところあるかもしれないけど、ある意味現代劇で最強においしいコメディキャラかも?

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