「藁の楯」観てきた

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大沢たかお・松嶋菜々子・藤原竜也・山崎努・本田博太郎他、豪華キャスト出演の新作映画「藁の楯」を観てきました。
原作は読んでおりません。
いやー後味はよくないけど、なかなか面白かった!
以下ネタバレです。続きは自己責任でどうぞ。



















ロリコン犯罪者の清丸国秀に、殺害された女児の祖父である大金持ちが10億の懸賞金をつけて殺害してほしいと申し出ることによって、日本全国民が清丸を狙う中、警護につけられた銘苅・白岩他が清丸を殺害されるのを防ぎながら東京の警視庁に送り届けるストーリー。
藤原竜也がクズ役をやるっていうのはきいてたんだけど、最後までクズ!
そして、それを守るSPが大沢たかおと松嶋菜々子で、それプラス、岸谷五朗、伊武雅刀、永山絢斗の五人がメインキャスト。
最初に、私が大好きな本田博太郎が、大沢たかおの上司役で出てきてテンションが上がった!私の博太郎!!
孫を殺された大富豪の祖父が山崎努なんだけど、すごいリアルに枯れてて、最近の山崎努を見てなかったからびっくりした。本当に死にそうで心配になったくらい。
最初から最後まで、一つのテーマなんだけど、その間に、国民だけでなく、警察官さえも敵になるところが、もうゾンビの世界。今隣にいる同職の人間さえも、もしかしたら敵かもしれない、というスリルでストーリーが進む。
5人の警護以外は誰も知らないはずの居場所がGPSでバレたり、どんなに手段を変えて移送しようとしても色んな敵が襲ってきたり。
銘苅(大沢たかお)は、妻を飲酒運転のトラックにはねられて失った男。因みに妻のおなかの中には女の子がいたので、妻子ともに失った。
白岩(松嶋菜々子)は、小学生の男の子を育てるシングルマザー。
伊武雅刀にも孫がいる。
最初、キレやすくていけすかなかった永山絢斗演じる神箸刑事が、すごく仕事ができる人間で、段々こいついいやつかもと思ってた矢先に、最初の被害者として殉職してしまうのが哀しい。。まさに死亡フラグ立ってた。この人も母親が残されていた。
しかも、その上司の岸谷五朗が実は、腕の中にマイクロチップを埋め込んでいて、居場所を教えていたっていう。
岸谷五朗の演技がすごくよくて、おおお!と思ってたんだけど、、、テンションが高くなっていく岸谷五朗の動きと喋り方が、、、

エガちゃんに似てることに気づいてしまった。。。。。。

しかし、ツボにはまることなくちゃんと映画鑑賞モードに戻れました。危なかった。。。

どさくさに紛れて無関係な子供を人質に取った男を銃殺してしまった伊武雅刀が連行されるところも悲しかったし、、、最後は白岩が清丸に殺されてしまうし。。。

白岩とは特に恋愛感情もないし、ライバル関係?のようだった銘苅が、白岩の死を目の当たりにしたところで着火。
「仕事に行って、なんて妻は一言も言ってない!妻はずっと病室で意識不明だった。あれは俺が作り上げた物語だ!!そんな小さな物語でも信じてなきゃ俺は生きていけなかったんだ!!」
っていうところが切なすぎる。。。
当然、そんな言葉も清丸の心には響かない。
結局あの間に何があったかは詳しくは出てこないけど、清丸を殺さない程度にボコボコにしてちょっとは気が晴れたというか、やはり自分の「物語」を信じて、職務を全うした大沢たかおが東京に清丸を連れて現れるところはすごかった。
しかし、その後にも物語が続いていて、その現場に、10億円騒動を巻き起こした張本人、蜷川隆興が現れる。
殺されていない清丸を見て、ついに蜷川は杖から仕込み刀を抜いて清丸に襲いかかる。しかしそれを銘苅が自分を楯に守る。
それを見た清丸は、すげえ。。。と笑う(ホントクズ!!爆)。
その一部始終の光景を見て、やっと蜷川は10億円懸賞を取り下げる気になった。
清丸は当然死刑。しかし裁判での清丸の一言。
「後悔しています。。。どうせ死刑になるなら、もっと犯っておけばよかったなって
と、最後の最後までクズっぷりを貫き通す。二時間サスペンスであるようなお涙頂戴ものではなくて、本当にスリリングな映画でした。
しかし、ところどころのトリック(?)が???って箇所があったりしたのが気になる。なんでこの上京でこうなってるの?みたいな。マイクロチップ岸谷五朗に埋まってるのになんで新幹線に移動したとき高速道路の上になってたんだろう??とか。

でもとにかく、爺さん俳優たちにすごく萌えたわー!
内容は単純なのだけど、とにかく一分一秒目が離せなくて、誰が裏切り者なんだ??どっから敵が襲ってくるんだ??って、ずっとハラハラしてました。
でもさ、白岩はできる人っぽかったのに、ちょっと肝心なところでヘマしすぎじゃない??
まあそうしないと物語にならないけどね^^;
清丸はあれは完全に病気だよね。自分が殺されるかもしれないってときに幼女狙ってるし、途中から命どうでもよくなってるし。でもおじさんとおばさんを極度に嫌ってたし。
藤原竜也が顔が可愛すぎるだけに余計ムカつきました(笑)
あれ、ただのおっさんがやってたら、うわーキモー程度で終わりだったんだろうな。
適度にクズだけど、適度に不思議な魅力?がある人物には適役だったんじゃないかな。

あとヒムロックの歌が、CMで流れてるところが一番の盛り上がりなのだなと思った。

割と長めの映画でしたが途中疲れもせず眠くなることもなく、最後まで見られました♪
てか、清丸殺害を依頼する爺さんの名前が「蜷川」っていうところで、藤原竜也だしな、とニヤニヤした人は絶対にいると思う。

この後、妹が借りてきた「カメレオン」っていう映画を見ました。
ほのぼのストーリーが前半にあるんだけど、最後が香港映画みたいなアクションとアウトローな雰囲気で終わる非常に後味の悪い映画。途中の加藤治子とか谷啓パートすごい可愛かったのに(;;)切なかったです。
ていうか、いい映画とかはたくさんあるんだけど、やっぱり美形の役者さんには幸せな役をやってほしいなあと思うようになってしまったのは、歳のせいなのでしょうか。昔は「狂気」の役にすごい魅力を感じてたのに。
なんだろう。いい役ならまだしも、かっこいい人が変な役ってすごいもったいない気がしちゃうのね最近。
昔でいうトレンディドラマみたいなのというわけではなく、ほのぼのとしたいい話で観たほうが、その人が魅力的に感じやすいよなあと最近は思うのです。
藤原竜也なら「おじいちゃんは25歳」、山田孝之なら「勇者ヨシヒコ」、そして京本政樹なら「愛と友情のブギウギ」みたいなのがいいです。自分、健全になったなー(笑)

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