ミロクローゼ

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結構前の話ですが、山田孝之さん主演「ミロクローゼ」初日見てきた時の話です。
山田くん、のぼうの城とかウシジマくんとか悪の教典とかその夜の侍とかえらい連続映画登板なんだけど、その中で「ミロクローゼ」を一番見たかったんだよね。
ウシジマくんもなかなか面白かったけど、ミロクローゼ相当すごかったよ!
予告の段階でも相当笑いのシーンが多くて、ちょっとシリアスパートがあるのかなーと思ってたのね。
山田くんが一人三役で、オブレネリ・ブレネリギャーと、熊谷ベッソンと、多聞をやってるんだけど、多聞のシーンが意外にも終盤相当シリアスでびっくりした。

最初に子供時代のオブレネリ・ブレネリギャーが偉大なるミロクローゼと出会うところから始まるんだけど、どうもオブレネリ・ブレネリギャー、この頃から「子供」という扱いではないんだよね?小学校1年生くらいの男の子がやってるんだけど、一人暮らししてるし、スーパーに買い物に行ってるし、会社にも出勤してるし。。。
鮮やかなCGが多様されてて絵本みたいなタッチで話が進んでいくんで、多分、三匹の子豚的な、子供なのにえらい自立してる話なんだろう。前編通して思ったことは、「絵本みたい」っていうのと、非常によくできた「無国籍映画」っていうことかな。
珍しく、自分の目で見て「芸術的な映画だなあ」と思いました。
笑いどころをガンガンもってきたりしながら、テンポもよくて、単純に絵がキレイなだけじゃなくて、話もちゃんとつながっていてすごくわかりやすかったところが、芸術作品ぶっていなくて素晴らしいなと思いました。
芸術映画っていうと、話がえらい難しかったり、多分理解できなくて正しいんだろうなっていう映画だったりというのが多いんですが、まったくそういうのではなかったです。
山田くんの3役のキャラも、全く違う世界の話に見えるんだけど、実はどこかで繋がっていて、同じ世界で並行して進んでいる話なんだよね。

ブレネリギャーの猫ゴヌゴンゾーラが、多聞が探していたユリの家にきてたり、多聞を襲った盗賊がベッソンの車にはねられたり(爆)
それを考えるとやっぱり映画の中心は多聞パートなんだろうな。
予告の段階では多聞が一番好きだったんだけど、多聞は良すぎて(笑)逆に私はベッソンが一番気になります。するめみたいなの食いながらテレビ番組に登場するし(爆)
ブレネリギャーが心にぽっかり開いた穴を鍋の蓋で塞いでるんだけど、最後に吹っ切れて鍋の蓋が飛んでって、偉大なるミロクローゼと暮らした家を沈めて飛んでった後、なにげにすぐ死んでるのが可哀想だった。享年37歳くらいだったよね。
多聞は幸せと不幸がいっぺんに来る人なんだけど、最後の最後までそういう人生なのね。で、ほんと無国籍映画っていうか時代も何も無限世界で、現代人なんだけどお金の単位は「両」で、徐々に時代劇になっていくところが面白かった。

あ、そうそう。最後の舞台挨拶で山田くんとミロクローゼの人とユリの人と監督と原田美枝子さんが出たんだけど、原田さんがあのお龍の殺陣ポーズの裏話で、たまたま東京に戻ってきてた真田広之さんにアドバイスしてもらったって言ってたんだけど、言われてみれば確かにあれ真田さんの殺陣っぽい!!とテンションが上がりました。真田さんファンだったことがある私なので、見覚えがありますああいう感じ。
あと、山田くんは終始マイクを邪魔そうにしてました。最後のほうマイクポケットの中に突っ込んじゃってたし(爆)
面白い映画でした。芸術映画でもこうやってわかりやすくすることできるじゃん!ってちょっと見直した映画です。娯楽色もあってわかりやすいっていうのが、私にとっては面白い映画だなー。

太平記といえば、そういえば真田さん主演だったけど、原田美枝子さん、阿野廉子役で出てたんだよね!実は原田美枝子さんというとこの役でしか見たことがなかったりする。でもこの役で名前を覚えて、今も原田さんの名前をきくとこの役を思い出すくらいインパクトあったんだ。懐かしい。

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